REIT指数が底値圏を脱出
今年に入ってさえない動きが長く続いていたREIT指数が、足元で持ち直しています。
直近では、6月の日銀の追加利上げ決定で売られたものの、深押しすることはなく6月後半から7月にかけて水準を切り上げてきました。

6月17日の「織り込み済みの利上げ決定を受けてもREITは下落」の回では、6月8日安値の1740.49pを割り込んでしまうと見切り売りが出やすくなると述べました。その後の動きを見ると、1740.49円を割り込むことなく切り返しており、底値圏を脱出しています。
久々にチャートの節目を上回る
REIT指数の週足のチャートを見てみると、ここ数日の動きで13週移動平均線を上回っています。

昨年は強い動きが続く中、押した際に13週線がサポートとして機能していましたが、今年に入ってからは同水準が抵抗になっていたことが見て取れます。久しく超えられなかったテクニカルの節目を上回ってきており、基調の変化がうかがえます。
日足チャートの方でも、久々に75日移動平均線を上回る動きが見られます。
外部環境にこれといった変化はなし
興味深いのは、REITを取り巻く環境がそれほど改善していないことです。
日本の長期金利は、7月に入ってからも上昇基調が継続しています。米国の長期金利も高止まりしており、7月に入って中東の地政学リスクが再燃した際には上昇する場面がありました。
今年のREIT指数は金利動向に神経質な反応を示していましたので、金利の上昇がクローズアップされる局面では大きく売られても不思議はありません。しかし、今はネガティブな反応が限定的となっています。
一時的な買い戻しか底打ちか
外部環境が改善していない中で動きが変わった理由を探るとすれば
(1)一時的な買い戻し
(2)調整が十分に進んで売り手が減った
この2点が考えられます。
株式市場では6月後半から7月前半にかけて、それまで大人気であったAI関連株が大きく売られ、逆にAI関連株が買われていた際に売られていた銘柄に押し目買いが入りました。2026年の折り返しのタイミングで、逆回転のような動きが見られています。
REIT指数は1月から6月まで弱さが目立っていましたので、(1)の理由で買われる要素はあります。
ただ、逆風の中でも買われている点や、その中でチャートが改善していることを踏まえると、(2)の線も捨てがたいようには思えます。
投資口価格の下落により、分配金利回りは大半の銘柄が4%を超えています。6%以上の銘柄も多くあります。
REIT指数は足元1850p近辺まで戻してきました。まずは13週線より上が定着するかどうかが焦点となります。定着してくるようなら、下げ止まりの確度が高まります。13週線の上には現状では1900p近辺に26週移動平均線が控えています。この26週線を超えてくると底打ちが濃厚となりますので、市場参加者のREITに対する見方が良い方に大きく変化する展開も期待できます。



