下値模索が続いていたREIT指数の売り圧力が和らいできました。
10月に入って1650pを割り込みましたが、これより下では下げ渋っており、10月後半にかけては戻りを試すような動きも見られます。

日米で長期金利が低下
下げ基調に歯止めがかかった直接的な要因は、米国や日本の長期金利(10年債利回り)の低下です。金利の低下には複合的な要因がありますが、米国の新興AI企業の信用不安が高まってAI関連株の動きが不安定になった際に、安全資産として国債に資金が向かう(金利低下要因)場面がありました。
9月までは金利が下がりづらい状態が長く続いていましたが、10月に入って低下の度合いが大きくなったことで、利回り商品のREITの下値が拾われています。
住宅株や不動産にも見直し買い
今回の金利低下局面では、住宅株や不動産株にも動きが見られました。
住友林業(1911)は米国で不動産事業を展開していますが、米国で長期金利が大きく低下して米国の住宅株にも買いが入ったことを受けて、10月23日に大きく上昇しました。

不動産大手の住友不動産(8830)も下げ基調が続いていましたが、足元では切り返しています。

テクニカル的には25日移動平均線がポイントに
テクニカル的には、REIT指数は25日移動平均線を明確に上回ることができるかどうかがポイントとなります。REITの中で時価総額の大きい日本ビルファンド(8951)、ジャパンリアルエステイト(8952)、日本都市ファンド(8953)もそれぞれ25日移動平均線近辺でせめぎ合っています。



これらの中で25日移動平均線より上が定着する銘柄が増えてくるようなら、REIT、住宅株、不動産株など、金利を警戒して嫌われていたセクターに対する下値不安が後退して、見直し買いが入りやすくなると考えられます。
長期金利の低下が一時的なものか、長く続くのかに関しては、現時点では何とも言えません。ただ、金利に敏感な指数や株価には動きが出てきました。大きなトレンドの転換点となる可能性はありますので、ここからの動きは要注目です。



