特定の銘柄の値動きを1カ月間追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は2024年12月に取り上げたインターメスティック(262A)の値動きを振り返ります。
1カ月後の株価は2桁の下落率
2025年1月14日の株価は2432円でした。2024年12月11日の株価は2703円でしたので、値動きを見た1カ月では271円の下落となりました。27万0300円が24万3200円となり、271円×100株で2万7100円の下落(手数料・税金は考慮せず)、下落率は10.0%と大きな下げとなりました。
12月以降は上値の重い展開
それでは、この間の値動きを見てみましょう。
値動きを見た期間では、上値の重い動きが続きました。2024年の年末にかけて上を試しに行き、年が明けて2700円台を回復しましたが、1月7日の2776円までで上昇が一服。その後、2024年12月度の月次データは売り材料となり、2500円を割り込みました。
期間中の高値は2025年1月7日の2776円、安値は1月14日の2420円となっています。
直近の高値を超えられず足踏み
2025年1月7日の高値2776円は、約1カ月前につけた2024年12月6日につけた2810円に届きませんでした。上昇基調が続いている銘柄に関しては、動きが良くなった際に直前の高値を超えられないと、警戒感が出てきます。
一方、調整が入った際には2400円近辺で切り返しています。2350円~2400円レベルで値を固めることができれば、今は上昇基調が続く中での小休止にすぎないとの見方が強まり、売り急ぎが抑制されそうなチャート形状となっています。
この先は本決算が重要イベント
上場したばかりの銘柄は市場からの評価が定まっていない分、短期間の振れ幅が大きくなることがあります。インターメスティックもチャートを見れば直近1カ月のトレンドははっきりしないものの、値動きを見た期間では大きな下げとなりました。プライム直接上場でIPO銘柄の中では比較的規模は大きいですが、メジャーな銘柄と比べるとリスクが高めであることは留意しておく必要があります。
IPO銘柄は天井感が出てきてしまうと人気が離散して出来高が減少する傾向があります。出来高が減少すると日々の値動きが不安定となりやすく、そのことがさらに投資家を遠ざけます。それだけに、やや上値が重くなっているこのタイミングで踏みとどまることができるかが、今後の株価を見る上での重要なポイントとなります。
12月決算銘柄ですので、2月に予定されている本決算の発表が株価を大きく刺激する可能性があります。第3四半期の時点で通期の利益計画は超過していますので、前24.12期の計画上振れに対する期待は高いと考えられます。決算発表前に業績修正が出てくるかどうか、本決算では株主還元強化などプラスアルファの材料が出てくるかどうかが目先の注目点となります。