今回は、過去の「あの銘柄を買ってみた!」で取り上げた銘柄について、その後の値動きがどうなったかを追跡します。2023年6月に取り上げたRIZAPグループ(2928)について見ていきます。
10月に200円台に到達
RIZAPグループは値動きを見た2023年6月6日から7月6日の期間では小幅な値動きにとどまりました。ただ、底固めは進んでおり、7月前半には大きく上昇する場面もありました。
その後は、8月に1Q決算を確認した辺りで値動きが大きくなり、一時194円まで上昇。節目の200円を前にしては押し戻され、しばらく180円近辺でのもみ合いが続きました。しかし、10月に入ると200円を突破。10月17日には254円まで上昇しており、水準が一段切り上がってきました。
「chocoZAP」はサービス拡大中
8月から9月にかけては「chocoZAP」関連のリリースがいくつかありました。
RIZAPグループは8月15日に、「chocoZAP」の会員数が日本一になったと発表しました。
また、9月28日には、「セルフホワイトニング」「セルフネイル」「マッサージチェア」など、6種の新サービスを各店舗に順次導入していくことを発表しました。
会員数の順調な増加を受けて、コンビニジムにとどまらず、「ちょこっと」立ち寄れる場を提供する目的でのサービスを拡大しています。
過去の高値を超えて出来高も増加
答え合わせの回では、200円どころが次のターゲットになると触れましたが、200円は直近の上昇で大きく上回りました。
こちらは先週時点での週足チャートになります。このように、過去の高値が集中するとそこが天井として意識されますが、その水準を大きく上回ってくると、潮目が変わったとの見方が強まり、新たな買いが入りやすくなります。先週は大きく上昇する中で出来高も急増しました。
200円より上をキープし続けることができるかがポイントに
足元の動きは非常に強いです。ただ、見慣れないゾーンに突入していることから、日々の値動きは荒くなっています。こういう時は、その手前で抵抗として意識されていた200円を割り込むことなく推移できるかが注目されます。
大きく下げても200円を割り込むことがなければ、「もう100円台の銘柄ではない」と多くの人が考えることで、買いが入りやすくなります。
一方、先々であっさり200円を割り込んでしまうようだと、足元の上昇に関してはマネーゲームの一環とみなされ、利益確定や戻り待ちの売りが出やすくなります。
ダイエットでは、短期間で成果で出たとしても、リバウンドが発生しないことが重要です。株価も何らかのきっかけで短期間で急騰することはありますが、その際に、元の水準に逆戻りしないことが、買い安心感を高めることにつながります。
同社の場合、既に250円台まで水準を切り上げています。もし、200円ではなく、250円より上で値を固めるような動きが見られるならば、市場からの評価が一気に高まる可能性もあります。