「あの株はいまいくら?」では、話題になった銘柄の現状を確認します。今回は2026年9月に上場したベルテックス(623A)をみていきます。
事業内容:不動産コンサルティングと不動産管理を一体展開
同社は、不動産を中核とした多様な商品・サービスをトータルに提供するために、(1)不動産コンサルティングサービス、(2)不動産管理サービスを一体として運営し、「不動産事業」の単一セグメントとして事業展開を行っています。
主力となる不動産コンサルティングサービスでは、主に首都圏において「VERXEED」「VERXEED STAIR」の自社ブランドによる投資用マンションの企画・開発および販売を行っています。また、不動産特定共同事業法に基づき、一口10万円から投資可能な不動産ファンドサービス「VERFUND」を運営しています。
不動産管理サービスでは、賃貸・建物管理サービスとして、リーシングやクレーム対応、原状回復工事などの賃貸管理機能や設備管理、管理組合対応などを展開。また、オーナー向けの「ベルテックスオーナーアプリ」や入居者向けの「ベルテックス入居者アプリ」などDXを活用したサービス提供により顧客満足度の向上に努めています。
IPO時の状況:公開価格を上回る初値から一時700円台まで急騰
2026年9月18日、東証スタンダード市場に上場。公開価格は仮条件(530円から550円)の上限である550円に決定しました。
上場当日の初値は607円と、公開価格を10.4%上回る好調なスタートを切りました。上場初日は一時650円の高値をつけましたが、引けにかけて売られ終値は562円となりました。
上場後は買いが集まり、9月30日には690円まで上昇、10月1日には一時729円の上場来高値を記録しました。
直近の株価動向:高値後の調整で公開価格割れ、第3四半期決算は順調に推移
700円台をつけた後は利益確定売りや全般的な新興株・不動産株の調整に押される展開となったものの、600円を下回るとさすがに押し目買いが入り、底堅い推移が続きました。
そうした中、同社は10月15日に2026年11月期第3四半期累計(2025年12月1日から2026年8月31日)の業績を発表しました。
・売上高 :242.9億円
・営業利益 : 12.2億円
・経常利益 : 11.2億円
・四半期純利益: 6.8億円
自社ブランドマンションの企画・開発・販売および中古物件の販売が順調に進捗し、堅調な業績を維持しています。
なお、2026年11月期の通期会社予想は従来計画を据え置いております。
・売上高 :394.3億円(前期比12.8%増)
・営業利益 : 22.4億円(前期比18.5%増)
・経常利益 : 20.5億円(前期比16.5%増)
・当期純利益: 12.5億円(前期比2.4%減)
決算を受けた10月16日には589円まで下落。その後も下値を切り下げる動きが続き、11月4日には一時508円の上場来安値を記録、公開価格(550円)を下回る水準まで調整が進んでいます。
今後の見通し:指標面の極めて強い割安感と高配当が魅力
11月5日の終値529円における今期予想PERは5.0倍前後(予想EPS 105.70円で算出)と、同業他社と比較しても割安水準にあります。また、会社側が予定している今期配当予想(1株当たり25.00円~32.00円)に基づくと、配当利回りは4.7%から6.0%に達する見込みであり、高いインカムゲイン魅力も備えています。
首都圏における単身世帯やパワーカップルの増加に伴いコンパクトマンションの需要は底堅く、自社開発による高い収益性とアプリなどを活用したストック型の管理ビジネスが安定成長を支えています。
株価はIPO直後の急騰からの反動で調整が続いたものの、業績面の順調さと指標面の割安感、高い配当利回りを考慮すれば下値は限られており、通期決算に向けた業績進ちょくの確認や割安修正による見直し買いが期待されます。
【ベルテックスの日足チャート】




