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どうする日銀? 18-19日は金融政策決定会合
今週のドル円は日銀の早期政策修正観測が高まる中でも底堅い動きとなりました。日銀が来週18-19日に開く金融政策決定会合で、「現在のマイナス金利政策」を解除するのかどうか。また、マイナス金利政策の解除とあわせて長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の撤廃や、上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)などリスク資産の買い入れ終了を議論するのかどうか。これらに注目が集まる中、各メディアの観測記事が出るたびに円買い・ドル売りで反応しました。
*Trading Viewより
ただ、その反応も徐々に鈍くなっていきました。これだけ報じられれば、マーケットも“飽きてくる”というもの。一方で、米国では12日に2月米消費者物価指数(CPI)の発表。結果は前月比0.4%/前年比3.2%、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.4%/前年比3.8%と予想より強い内容となりました。そして、昨日14日の2月米卸売物価指数(PPI)。結果は前月比0.6%/前年比1.6%、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.3%/前年比2.0%と予想を上回る内容となりました。
この結果を受けて、ドル円は148.36円まで値を上げています。また、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.2982%前後まで大幅に上昇しました。市場では「米連邦準備理事会(FRB)にとって、利下げ先送りの論拠が増えた格好だ」「インフレに関しては悪いニュースしかない。政策金利が11月まで据え置かれる可能性も出てきた」との声が聞かれました。
19-20日はFOMC 注目はドット・プロット
市場では「インフレ率がFRBの目標である2%を引き続き大きく上回っていることが示されたのを受け、当局者が利下げ回数の見通しを維持するのか、減らすのかどうかが新たな疑問として浮上している」といいます。
来週19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では最新の四半期経済予測を公表し、当局者の政策金利見通しを示します。マーケット関係者はこの金利予測分布図(ドット・プロット)を注視しており、昨年12月時点の予測「2024年中に計3回の0.25%利下げ」がどう変化しているかを確認したいようです。今年3回の利下げ予想に疑念が生じている一方、市場では「米経済のソフトランディング(軟着陸)の可能性を考慮すれば、本当に問題なのは、今年2-3回の利下げがあるのかどうかではなく、来年にそもそも利下げがあるかどうかだ」と厳しい指摘もありました。
ドル円のロングは維持、ストップロスは付かずに切り返す
先月1日に建てたドル円(標準)のロング@146.33円、ロット「1」は長くキープしていましたが、想定外の下げを警戒してストップロスを「146円」に設定してあります。ただ、下値は146.49円までで、ストップは付かず。そのあとは148円台まで値を戻しています。現在の含み益は「1万9000円」程度で、このまま上値トライを期待したいところです。
*IG証券より
なお、私の好きな一目均衡表チャートを見ると、雲が引き続きサポートとして機能しており、このまま上値をトライするようにも見えます(希望)。来週の日米金融イベント次第ではありますが、「円の運命はFRBの手中にある、日銀ではない」「ドル円を動かす最大要因は米利下げ期待の変化であり、日銀の金利政策ではない」との話を鑑みると、やはり注目はFOMC。特に「ドット・プロット」に注意する必要がありそうです。
*Trading Viewより
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