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日銀は追加利上げを急がない
今週もドル円は底堅い展開が継続しました。クリスマス週とあって、海外勢の多くが休暇に入る中、特に本邦実需の買いが目立ちました。植田和男日銀総裁が25日の講演で、「今後の金融政策運営はトランプ次期米政権の動向や来年の春闘に向けた動きを注視していく」との考えを改めて表明。円安が進行する状況下でも従来の姿勢に変化はなかったことから、日銀は追加利上げに慎重との見方が再度広がり、円売りを誘った面もあったようです。植田総裁の毎年恒例となっている経団連での講演に向けて、一部では「もしかしたらタカ派的な発言があるかもしれないとのポジショントークに過ぎない期待感があっただけに、円売りでの反応が目立った」との声も聞かれています。
*Trading Viewより
また、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースは鈍るとの見方が強まる中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.6393%前後と5月2日以来の高水準を更新したことも相場の支援材料となっています。ドル円は26日に一時158.08円と7月17日以来の高値を付けています。
日経平均株価、約5か月ぶりに4万円台を回復
27日の東京株式市場では輸出関連など幅広い銘柄に買い注文が広がり、日経平均株価は終値としておよそ5カ月ぶりに4万円台を回復しました。外国為替市場で円安・ドル高が進んでいることなどを背景に、自動車などの輸出関連をはじめ幅広い銘柄に買い注文が広がり、午後の取り引きでは一時800円以上値上がりする場面もありました。終値は前日比713円高の4万281円。
*Trading Viewより
27日の取引から受け渡し日が2025年になる「実質的な新年相場」。新NISA(少額投資非課税制度)の25年分の非課税枠で買える初日でもあり、市場関係者からは「新年のNISA枠を使って個人投資家が買いに動き始めたようだ」との声が聞かれています。また、「年末で目立った取引材料に欠ける中、年明け以降の株価上昇への期待から個人投資家の買い注文が増え、株価の上昇につながった」との指摘もありました。「週明け30日の大納会で4万円台を維持できるかどうか注目です。
やっぱり7月3日の高値161.95円突破を狙いたい
私は「高市氏勝利」と「年末ラリー」を期待して、9月26日にドル円を「144.655円」でロングしていました。「石破ショック」でロスカットを覚悟していましたが、設定した水準を割り込むことはなく、するすると上げてしまいました。正直、早々にロスカットになると思っていました。
その後、12月5日には「150.325円」で追加ロングしていますが、これは11月15日の高値156.75円の突破を期待してのポジションメイク。平均コストは「147.49円」となっています。あと数日で2024年も終わります。心理的にはいったんポジションをスクウェアにしたいとの想いもありますが、11月15日の高値を上抜けているため、「やっぱり7月3日に付けた約37年半ぶりの高値161.95円突破を狙いたい」と考えています。
なお、ドル円の日足チャートを見ると、1年2カ月ぶりの安値139.58円という、かなり分かりやすい下値目処が出来ており、ストップロスはここより若干下の「139.50円」のままに設定しています。
*IG証券より
なお、「年末年始は欧米では実質的に翌年のスタート期間になるので、機関投資家・ヘッジファンドなどは円売り・ドル買いを仕掛けてくる可能性は高い」とする一方、「160円は既に視野に入っているが、円安が進めば進むほど当局の円安に対する姿勢は厳しくなっていく。来年初めのいずれかの時点で円買い・ドル売り介入が実施される可能性も十分にありそうだ」と警戒を強める市場参加者もいます。
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