日々是売買~トレードへの道

第8回「日経平均、レジスタンス突破でいよいよ3万4000円台乗せか!?」

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日経平均は大幅反発し3万3000円台を回復

 

昨日14日の東京株式市場では日経平均株価が大幅に反発し、約1週間ぶりに3万3000円台を回復しました。8月米消費者物価指数(CPI)を無難に通過し、市場で安心感が広がったほか、国内金利の上昇も一服感が見え始め、株式への投資を増やす投資家が増えるとの楽観的な見方が広がったようです。10日移動平均線3万2864円も上回る陽線を形成しています。


日経平均の日足チャート 

*Trading Viewより


RSI(9日)は60.6%に上昇。50%超の水準で強いモメンタムを維持しています。前回記事「日経平均、9連騰ならず テクニカル的には・・・」でも書いたように、現在は7月以降で形成される高値と安値を切り下げる『フラッグ型の保ち合いパターン』の中にあります。

 

その上限でもある7月3日の高値3万3762円を起点に8月1日の高値3万3488円を通る右下がりのレジスタンス付近で頭打ちとなったあとに調整が入りましたが、75日移動平均線が位置する3万2555円をサポートに反転。再びレジスタンスに突っかける動きになっています。このまま明確に上抜けることができれば、6月や7月につけた高値水準が見えてきそうです。

 

 

 

米国株は堅調に推移し、夜間取引の日経平均先物も上昇

 

昨日14日のナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比220円高の3万3200円で終了しています。14日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに大幅反発(終値は前営業日比331.58ドル高の34907.11ドル)。8月米小売売上高など、昨日発表の米経済指標が底堅い内容となったことを受けて、景気敏感株中心に買いが広がったほか、市場では「ソフトバンクG傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングス(ARM)の上場が好調な滑り出しとなり、投資家心理の改善につながった」との声が聞かれました。ダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超える場面がありました。


米主要3指数の年初来パフォーマンス

*Trading Viewより




今日上げなければいつ上げる?

 

昨日14日の日経平均株価の高値は3万3244円。9月7日につけた直近高値の3万3322円に迫っており、これを超えることができるが注目されます。その上には8月1日の高値3万3488円が控えており、「もしも、この水準も超えるようであれば、全体のブル基調に弾みが付く公算が大きい」との声が聞かれています。日本は来週月曜日が祝日となるため、明日から3連休。連休前の踏み上げ=ショートカバーも期待できます。

 

*IG証券より

 

今週12日、株価指数口座にて日経平均先物を3万2737.5円でロング(1ロット)しました。第6回「日経平均をロング トレンドは友達(Trend is your friend)」掲載時の3万2185円のロングはSQ決済となり、およそ7万2000円の利益。現在はこのポジションのみ。この利益をいかに伸ばすことができるかが焦点ですが、再びレジスタンス突破に失敗し、下げるようならすぐ撤退の心づもりです。


本日は「今日上げなければいつ上げる?」というくらい良好な条件が揃っています。33年ぶりの3万4000円台乗せのためにも今日どれだけ上値を試すことができるかに注目したいと思います(ポジショントーク)。

  

 

  

【免責事項・注意事項】

 

本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

この連載の一覧
第37回「政府・日銀、投機筋との攻防は長期化の可能性」
第35回「個人投資家の円買いvs投機筋の円売り」
第34回「介入期待もあってユーロ円のショートは維持」
第33回「久々のリスク・オフのムード 株安・原油急騰・円高」
第32回「ドル円、嵐の前の静けさか? 今週の値幅は1円未満」
第31回「中銀ウィークを無事通過!? ドル高・円安を期待」
第30回「ドル円ロングは維持、ストップは付かずに切り返す」
第29回「ドル円、上値重く 日銀の政策修正観測高まる」
第28回「【祝】日経平均株価、史上最高値 ドル円もそろそろ」
第27回「日経平均株価、史上最高値まであと少し」
第26回「ドル円、上値試すか 昨年11月の151円台も視野」
第25回「注目のFOMCタカ派寄りもドルは下落」
第24回「ドルと円、それぞれの買い要因が綱引き」
第23回「ドル円ショートは損切り 円安とドル高のダブルパンチで」
第22回「ドル円、1カ月ぶり146円台 追加でショート」
第21回「ドル円、年始の悪夢 1月3日のフラッシュクラッシュ」
第20回「ドル円、売りシグナル点灯 さらなる下落に期待」
第19回「ドル円、140円割れが視野に」
第18回「米債ロングは利食い FRB議長発言を前にポジションはなし」
第17回「米長期金利、2カ月ぶり低水準 上昇リスクにはなお注意」
第16回「米国債のロングポジション、含み益が拡大」
第15回「米国債のロングポジション、含み損から含み益に」
第14回「米10年債利回り、16年ぶりに『5%』を突破」
第13回「米国債、下落止まらず 利回りは2007年7月以来の高水準」
第12回「初めての米国債(CFD)買い、そろそろ底打ちかと思ったら・・・」
第11回「下手な難平(なんぴん)、素寒貧(すかんぴん)」
第10回「日経ロングはキープもリスク高い週末 米政府機関の閉鎖はほぼ確実に」
第9回「日経225ロング、含みゾーン(損)に突入!」
第8回「日経平均、レジスタンス突破でいよいよ3万4000円台乗せか!?」
第7回「日経平均、9連騰ならず テクニカル的には・・・」
第6回「日経平均をロング トレンドは友達(Trend is your friend)」
第5回「重要イベント通過もポジション取れず・・・相場は乱高下」
第4回「朝起きたらポジションが全てなくなっているという悲しみ」
第3回「ドル円、ストップロス水準に接近 祝日のため円安けん制発言も期待できず」
第2回「前週のドル円ショートはあえなくストップ 懲りずに再in」
第1回「ドル円、乱高下のあと何故か全戻し 戻りは叩く」

為替情報部 アナリスト

中村 知博

鹿児島出身。2007年国際金融情報サービス会社に入社。 外国為替取引会社・金融機関への24時間リアルタイム金融情報サービスの為替記者として従事。市場動向や見通しなどを解説する動画サービスの業務も経験。 2017年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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