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日銀副総裁、「マイナス金利解除しても緩和環境維持へ」
内田真一日銀副総裁は今週8日の東京時間に、2%の物価安定目標について「仮にマイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していくことになる」と発言しました。さらに、マイナス金利政策とともに、今の金融政策の柱となっているイールドカーブ・コントロールという枠組みの見直しを検討する場合、国債の買い入れ額が大きく変わったり金利が急激に上昇したりすることがないよう丁寧に対応する考えも示しました。この発言を受けてマーケットでは、日銀の低金利政策が続くとの見方が強まり、幅広い通貨に対して円売りが進みました。
*Trading Viewより
一方、前週末の1月米雇用統計などで示されている通り、堅調な米雇用情勢などを背景に米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測は後退しており、ドルは引き続き買われやすい地合いとなっていす。円安とドル高が進み中でドル円は8日に一時149.48円と昨年11月27日以来の高値を付けています。
*Trading Viewより
ドル円のロングポジションは維持
こうなってくると昨年11月の151.91円突破も期待が高まります。先週1日に建てたドル円(標準)のロング@146.33円、ロット「1」はしばらくキープしたいところ。
*IG証券より
私の好きな一目均衡表チャートを見ると、雲の上限146.08円付近が引き続きサポートとして機能しており、ここを維持できるかどうかが焦点。下サイドへの不安が全くないというわけではありませんが、しばらくはこのままポジションを維持したいと思います。
*Trading Viewより
日銀のマイナス金利解除予想、3月多く
なお、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は「日銀は早ければ3月にもマイナス金利を解除しその後年内に複数回の利上げを実施する可能性がある」と予想。「日銀は3月か4月に政策金利を0%に引き上げ、その後年末までに0.25%まで引き上げる」としています。また、「急速な賃金上昇は経済に持続的なインフレをもたらす可能性が高く、マイナス金利からの脱却を後押しする条件が整うことになる」と分析しています。
さらに、ソシエテ・ジェネラルは「日銀が3月に利上げを実施し、イールドカーブ・コントロールを終了する」との見方を示しています。直近発表された日銀金融政策決定会合で出された主な意見で、近い将来の金融政策の正常化開始を見据えた発言が目立ったことを受けたようです。
また、国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、ピエールオリビエ・グランシャ氏は30日の世界経済見通し発表に先立つオンライン記者会見で「日銀は何らかの理由でインフレが速いペースで上昇し中銀の目標を大きく上回るようなことがあった場合には利上げする準備をしておく必要がある」と話しています。
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