週明けの日経平均は大幅反発、25日線上を回復
週明けの日経平均は大幅反発。注目の米インフレ指標が市場予想を下回ったことで、先週末の米国株が堅調だったことが好感されました。上げ幅が一時500円超に拡大する場面もあり、終値で39,000円台前半を回復。25日移動平均線上も回復する展開となりました。
東証プライム市場の売買代金は概算で3兆5,000億円。値上がり銘柄数1,179に対して、値下がり銘柄数408と値上がり優位の展開でした。業種別では、電気・ガス、輸送用機器、サービスなどが上昇。下落は海運、空運、鉄鋼の3業種のみでした。
個別では、米半導体株指数の大幅反発を好感して、ディスコ(6146)やアドバンテスト(6857)などが上昇。防衛関連ではトランプ氏がNATO加盟国に対し、国防費をGDP比5%に引き上げるよう求める意向だと伝わったことが材料視され、川崎重工業(7012)やIHI(7013)が4%を超える上昇。トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)などへ見直し買いが続きました。一方、KADOKAWA(9468)に買収期待はく落で引き続き売りが続いたほか、キオクシアHD(285A)は7%超まで下落率を拡大する展開となりました。
週足でみる川崎重工業の株価推移
図表は、川崎重工業(7012)の2023年6月からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。下位は、売られ過ぎや買われ過ぎ、勢いなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。
2023年12月安値(2,786.5円)を始点に下値を切り上げる展開が続いています。途中、52週移動平均線まで調整して不安定な動きもありましたが、足元では13週移動平均線上を保ちながら高値もみ合いを続けています。
7月高値(6,719円)からの深い値幅調整によって、13週移動平均線が26週移動平均線を下回る場面がありました。しかし、11月の年初来高値(7,155円)までの回復力も強く、再びゴールデンクロスの強気シグナルを発したことを確認できます。
RSI(9週)は高値から低下基調にありましたが、50%レベルを意識しているようです。過去3回のケースのように50%水準からの上昇につながれば、年初来高値更新のシナリオが濃厚となります。年初来高値を更新できれば、上値余地は拡大することが予想されます。
例えば、2023年12月安値(2786.5円)から7月高値(6,719円)までの上昇幅である3,932.5円と同値幅を、8月安値(3,692円)からの上昇幅としたN計算値でもある7,624円などが上値メドになることが想定できます。