週明けの日経平均は大幅に4日続伸、32,000円台後半を回復
週明け6日の東京株式市場で日経平均、TOPIXともに大幅続伸となり、日経平均は32,000円台後半の水準まで回復。10月12日の戻り高値を難なく更新する展開となりました。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1260、値下がり372。米国の金利低下を受けて半導体株の一角に強い買いが入ったほか、半導体株以外のグロース株も強く、トヨタやホンダ、SUBARUなどの自動車株が大幅高となりました。
今回はチャート道場の第6回目として、11月2日に決算発表を終えたSUBARU(7270)の株価推移を採り上げてみました。同社は24.3期上期(4-9月)の業績発表と同時に通期の連結純利益予想(IFRS)を従来の2100億円から3200億円(前期比59.7%増)に上方修正を発表しましたが、株価は事前に好業績期待で上昇していたことから、直後は材料出尽くしで売りが優勢となりました。
週足でみるSUBARUの株価推移
SUBARU(7270)の株価推移を週足チャートで確認してみましょう。図表は、2015年8月頃からの週足チャートです。上部がローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。下部が出来高の推移です。
2015年高値からの調整局面が一巡し、2022年3月安値1664.5円からの上昇局面で、下値を切り上げるパターンを確認しています。赤の曲線で示したように、なべ底(ラウンドボトム)のような底値形成にも特徴があります。
移動平均線は13週移動平均線や26週移動平均線が52週移動平均線を下から上抜けるゴールデンクロスが示現したばかりで、上げ相場はまだ若いといえます。ですが、過去の安値や高値をつないだ上値抵抗線(1)で頭が抑えられ、52週移動平均線に向けて調整局面にあります。足元では、過去の高値をつないだ下値支持線(2)が押し目買いのポイントになるかが注目です。
もし、そうであれば、下値を切り上げる中期的な上昇局面の中の短期的な押し目買いの好機となる判断ができそうです。
ここから、2019年高値3,184円を上回ることができれば、上値メドとして2015年高値からの下げ幅に対する半値戻し3,440円、61.8%戻し3,860円、2015~2017年にかけて形成した保ち合いの中値4,100~4,200円処が中長期的に視野に入ることになります。