東京株式市場、週明けも主力株の勢い衰えず
日経平均は大幅に6日続伸。週明け15日も勢いは衰えず、36,000円台に入る場面がありました。15日の米国市場が休場で変動リスクが小さく、買い持ち高を積み上げる動きもあったのでしょう。
東証プライムの売買代金は概算で4兆100億円。騰落銘柄数は値上がり1299/値下がり321とほぼ全面高。NTT、東電HD、三菱重工などに強い動きがみられたほか、ディスコや信越化学が大幅上昇。インフレ沈静で米国の長期金利は低下したものの、三菱UFJや三井住友など銀行株が軒並み上昇する展開となりました。
一方、注目されたのは、先週末に発表した安川電機(6506)の決算内容に対する株価の反応でした。発表された24.2期3Q累計(3-11月)の連結営業利益(IFRS)は465.5億円(前年同期比3.3%減)で着地し、通期の会社計画に対する進ちょくは66.5%となりました。発表翌営業日の15日の株価は小幅安で終えましたが、相場全体の好地合いを背景に実際の評価は薄れた動きだったといえます。
週足でみる安川電機の株価推移
図表は、安川電機(6506)の2020年1月頃からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
中期波動は新型コロナショックの影響で急落したあとの安値2,295円を起点に、下値を切り上げる展開が続いています。昨年6月高値6,859円が2021年9月高値6140円を上抜けたことが理由です。
現在は、昨年6月高値からの短期調整局面にありますが、2022年8月高値4,970円を水平に横に伸ばした下値支持線(A)を支持に上昇に転じています。株価は13週・26週・52週移動平均線が収れんする水準を上回っている位置にあり、昨年6月高値に向けて上昇期待が高まっている局面と判断できます。
今回の決算発表がきっかけになるか、次回の決算発表がきっかけになるかは現時点では判断できませんが、テクニカル面からは好材料にはポジティブに反応しやすい株価位置にあるといえます。