週明けの日経平均は大幅反落、約半年ぶりの安値引け
週明けの日経平均は大幅反落。高く寄り付いたあとは下げ幅を拡大する展開となり、約半年ぶりとなる安値引けとなりました。
東証プライム市場の売買代金は概算で4兆3,400億円。値上がり銘柄数348に対して、値下がり銘柄数は1,267と値下がり優位の展開となりました。
ソニーG、キーエンス、リクルートなどグロース色の強い大型株がリバランスなどの売りに押された一方、上方修正を発表した京浜急行や旗艦ビルの売却観測が伝わった西武HDが大幅高となり、鉄道株全般に資金が向かう展開となりました。
今週は年度末と月末週となります。権利付き最終日の3/27の後場から権利落ち日3/28前場にかけては大口投資家による配当再投資に伴う先物買いが期待できる一方、週末3/29は日経平均株価の構成銘柄の入れ替えのイベントが控えています。海外市場の影響に関係なく大口の売買が発生するため、それに対する指数変動への警戒や様子見姿勢が週前半は強まる展開が予想されます。
週足でみる西武HDの株価推移
図表は、西武ホールディングス(9024)の2014年11月頃からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
2020年8月安値(901円)を起点とした緩やかな上昇局面から、2023年11月以降は上昇加速の展開となりました。上昇が加速するまでは、13週移動平均線や26週移動平均線、52週移動平均線など短中長期の移動平均線が収れんする推移となっていましたが、一気に拡大する展開となり強いトレンドが発生しています。
上昇加速の局面では、13週移動平均線までの調整もなく、押し目らしい押し目もない状態での強気相場が続いているといえます。
3月相場もあと4営業日を残すだけとなりましたが、ポイントは2016年~2018年にかけて形成してきた高値水準(2,198円~2,261円)の節目を超えてきたことです。これだけ長い期間で形成したほぼ同水準の高値のフシを超えたことで、上値がさらに軽くなっていくことが予想されます。
2015年高値(3,695円)から2020年8月安値(901円)までの下落波動の下落幅に対する半値戻しとなる2,298円も上回ったことで、次は下落幅に対する61.8%戻しとなる2,627円や心理的な節目となる3,000円、全値戻しとなる3,695円などが主要な目標値になるでしょう。