週明けの日経平均は急落、39,000円を割り込む
週明けの日経平均は急落。3月8日の米国市場でエヌビディアが大幅安となったことや円高進行が嫌気された。
プライム市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄数232に対して、値下がり銘柄数は1397。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコ、SCREENなど半導体株が軒並み大幅安となったほか、傘下のアームが大きく下げたソフトバンクGは6%を超える下落となりました。また、円高進行を受けて、トヨタ、日産自、マツダなど自動車株が大幅安。米長期金利が低下したことから、三菱UFJやみずほなど金融株の下落も目立ちました。
一方、エーザイやアステラス製薬が上昇したほか、売買代金上位では任天堂やリクルートホールディングスが逆行高となりました。
日銀金融政策決定会合(3/18-19)とFOMC(3/19-20)を控え、週後半にかけては様子見姿勢が強まる展開が予想されます。日銀はこの3月の会合でマイナス金利解除に動くとの観測が強まっており、日銀政策の事前報道や為替の動向に振り回される場面もありそう。FRB(連邦準備制度理事会)は年央に利下げを開始するとの見方が強く、日米の金融政策の方向性の違いからドル売り・円買いへのバイアスがかかりやすい。米国では今週も2月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)などの物価指標を中心に経済指標の発表が多く、引き続き米長期金利の動向に注意が必要となります。
週足でみるリクルートHDの株価推移
図表は、リクルートホールディングス(6098)の2020年1月頃からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
2021年11月高値8,180円を起点に長い下降相場が続きましたが、2023年3月に形成した週足の「長い下ヒゲを伴った十字足」で底打ちし、戻り歩調を強めています。
13週移動平均線が26週移動平均線や52週移動平均線を下から上回るゴールデンクロスの買いシグナルが発生し、その後は下値を切り上げる展開が続いています。
上昇基調は現時点でも続いており、2021年11月高値に向けてどこまで上値を伸ばせるかが焦点です。2021年11月高値から2023年3月までの下落幅に対する半値戻しである5,732円、61.8%戻しである6,310円はすでに通過点となっており、これからは短期的な調整を入れながらも全値戻しの8,180円に向けて上値を伸ばす展開が予想されます。
2021年11月高値を超えることができれば、2020年4月安値2,240.5円を起点とした上げ相場を確認することができ、当面は買い方優位の展開が続くことが予想されます。