週明けの日経平均は急反発、再び4万円が視野に入る
週明けの日経平均は急反発。高く寄り付いたあとは上値追いの展開となり、上げ幅は1,000円を超える大幅高となりました。
今週開催の日銀金融政策決定会合でマイナス金利やイールドカーブコントロール(YCC)の解除がほぼ規定路線との見方が強まる中、米国株安に反して日経平均先物が上昇したことが好感されました。ドル売り・円買いの巻き戻し(ドル買い・円売り)が日銀会合通過に一段と円安を招くとの見方も支援材料となりました。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり銘柄数1267に対して、値下がり銘柄数339とほぼ全面高。ファーストリテイリングが4%を超える上昇で上場来高値を更新したほか、レーザーテック、ディスコなど半導体関連の多くが急伸しました。円安を好感してトヨタ、ホンダ、日産自など自動車株の上昇も指数上昇に寄与しました。
週足で見るホンダの株価推移
図表は、ホンダ(7267)の2021年4月頃からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
2023年4月頃まで保ち合い相場が続きましたが、13週移動平均線が26週・52週移動平均線を上回るゴールデンクロスが買いシグナルとなり、5月からの上昇の勢いを通じて保ち合いを上放れる展開になったのが確認できます。
株価上昇過程における押し目の局面では、13週移動平均線がサポートになり、2023年9月高値1820.9円に向けて一段高となりました。
その後は、13週移動平均線や26週移動平均線を下回る大幅調整となりましたが、長期のフシとなる52週移動平均線を下値で意識して反転し、上昇基調が続いています。特に、2023年7月安値1380.3円を下回らなかったことが、足元までの騰勢につながる大きなポイントになったとみられます。
足元までの強い騰勢によって、13週移動平均線が26週移動平均線を再び上回るミニゴールデンクロスとなり、先高期待が強くなった局面です。週明け3月18日の上昇では1836.5円まで上昇し、直近高値1830.5円を更新する展開となりました。