週明けの日経平均は大幅続伸、一時は39,000円台を回復
週明けの日経平均は大幅続伸。米国で長期金利が低下し、ダウ平均が大幅高となったことを好感する展開となりました。200円超上昇して始まったあとは上げ幅を500円超に広げ、一時は39,000円台に乗せる場面がありました。
日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率を上回りましたが、TOPIXは3月22日につけた年初来高値(2813.22P)にあと0.5%程度に迫る動きとなりました。
東証プライム市場の売買代金は概算で4兆1,300億円。値上がり銘柄数1025に対して、値下がり銘柄数は563と値上がり優位の展開となりました。業種別では、証券・商品先物業や保険が大幅高となったほか、海運や鉱業が堅調。一方、電気・ガスや輸送用機器の下げが目立ちました。
売買代金上位では、米国では長期金利が低下したものの、国内での資金需要期待から三菱UFJ(8306)やみずほFG(8411)など銀行株が大幅上昇。株高の中、野村HD(8604)や大和証G(8601)など証券株が騰勢を強めたほか、外資系証券が目標株価を引き上げたメルカリ(4385)が上値を伸ばしました。一方、ディスコ(6146)やレーザーテック(6920)、ソシオネクスト(6526)など半導体関連の一角が軟調に推移しました。
日足でみるメルカリの株価推移
図表は、メルカリ(4385)の2023年10月後半からの日足のローソク足に加え、25日・75日・200日移動平均線を挿入したチャートです。下方のグラフは出来高の推移です。
同社株は、2023年11月の戻り高値(3,446円)を起点に高値と安値を切り下げる下落基調にあります。今年2月のマド開けを伴う急落で下落余地が拡大する展開となっています。
一方、4月に1,700.5円の安値をつけたあとは75日移動平均線まで上昇する場面があるなど、底値圏に近い動きもみられます。ただ、75日移動平均線が下向きで推移していることから株価の上値抵抗となりました。
75日移動平均線から押し押し戻される動きとなりましたが、直近の5月安値(1,747.5円)は4月安値を下回ることなく、6月3日は出来高の急増を伴った大陽線を形成しました。75日移動平均線を上回り、一時は2,068円まで上昇。5月14日につけた戻り高値(2,079.5円)に迫りました。
75日移動平均線が依然として下向きで推移していることで、目先的には反落調整も予想されますが、調整一巡後の上昇で5月14日高値を上回ることができれば、底入れ判断につながります。
5月14日高値を上回ることができれば、4月安値と5月安値とで「ダブルボトム」を確認することができ、上値余地は拡大するでしょう。
その場合の短期的な上値メドとして、2月急落時のマド埋めとなる2,428円や、4月安値から5月の戻り高値までの上昇幅379円を高値に加えた2,450円、下落基調が続く200日移動平均線などが挙げられます。