半導体関連に買い、日経平均は36,000円台乗せ
22日の日経平均は大幅続伸。36,000円台に乗せ、連日でバブル後の高値を更新しました。東証プライムの売買代金は概算で4兆2100億円、騰落銘柄数は値上がり1472/値下がり166となりました。レーザーテック以外にも、アドバンテスト、SCREEN、ソシオネクスト、KOKUSAIなど半導体株が商いを伴って大幅上昇。三井不動産や住友不動産など不動産株に強い動きがみられました。
そういった中でも話題になったのが、先週19日に一部メディアの報道でホンダ「N-BOX」への部品をめぐり不正報告の疑いと伝わって急落したTOYOTIRE(5105)でした。22日に一部報道で不正の疑いが指摘されたことについてコメントを発表。自動車防振ゴム部品供給取引において、そのような事実はないと否定したことで、株価は6%を超える上昇率となりました。
週足でみるTOYOTIREの株価推移
図表は、TOYOTIRE(5105)の2012年1月頃からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
中期波動は新型コロナショックの影響で急落したあとの2020年安値941円を起点に、下値を切り上げる上昇波動が確認できます。それは、昨年の高値2650円までの上昇を通じて、2021年高値2456円を上抜けたことが理由です。
一方、2012年以降でみた長期波動は2015年高値3030円からの調整局面にあり、2015年高値を上回るまでは上昇波動とはいえません。ただ、上述したように2021年高値を上抜けたことで、2020年安値を起点とした中期上昇波動は2015年高値を上回る動きにつながる可能性が高まった局面です。
直近の乱高下では、2015年高値を起点に2021年高値を通る右下がりの支持線(A)を下回ったものの、一時的な動きにとどまりそうです。これが抵抗線(A)を突破した直後に一時的に揺り戻しが入る相場の典型的な特性の一種であれば、買い継続のスタンスとなるでしょう。
2017年高値を起点に水平に引いた抵抗線(B)を上抜けることができれば、2015年高値更新による長期上昇波動の確認に一段と前進することになります。