日経平均は小幅反落も、上昇銘柄は多数
週明けの日経平均株価は小幅反落。国内企業の決算発表が一巡して個別材料が少なくなるタイミングではありましたが、東証プライム市場の値上がり銘柄数は1245と値下がり銘柄数の374を大きく上回りました。米長期金利の上昇を手がかりに銀行株が大幅上昇したほか、インドで自動車販売店事業を始めると報じられた三菱商事が人気化し、三井物産や住友商事など同業に買いが波及。OLC(オリエンタルランド)やサンリオなどレジャー関連が大幅高となりました。
今週の東京株式市場は先週に続いて4日立会いとなります。上昇基調にある米長期金利の動向に神経質になる中、注目イベントは21日に予定されている米半導体メーカーのエヌビディアの決算発表です。この決算を東京株式市場で消化する22日は三連休前でもあるだけに、指数の振れ幅が大きくなる場面も予想されます。
週足でみるオリエンタルランドの株価推移
図表は、オリエンタルランド(4661)の2021年11月頃からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
基本的には、安値を切り上げる上昇基調が続いているという判断となります。2023年6月高値5,756円からの下落局面では、上昇基調にある52週移動平均線を一時割り込む場面もありましたが、即座に週足の大陽線で切り返す展開となりました。これは、「上昇基調にある移動平均線を割り込むものの、再度上昇して移動平均線を上回る場合は買いとする」、グランビルの買いサインの1つに該当するパターンです。
今年の1月高値5,765円からの下落局面では、52週移動平均線を割り込まずに反転上昇に転じる展開となっています。これも、「上昇基調にある移動平均線まで下落するものの、移動平均線を下回ることなく再度上昇する場合は買いとする」、グランビルの買いサイン」の1つに該当するパターンです。
次のポイントは、2023年6月高値5,756円と今年の1月高値5,765円をつないで延長した抵抗線まで上昇できるかどうか。抵抗線を上抜けると一段高が見込まれます。
一方、抵抗線で跳ね返される可能性もあります。その場合でも、反落後に2023年10月安値4,502円と直近安値5,051円を通る支持線で下げ止まれば、三角保ち合いが形成されている可能性が高まり、将来的に保ち合い上放れにつながる想定ができそうです。
過去には、2022年3月高値4,970円を起点とする保ち合い相場もありましたが、当時は52週移動平均線を何度も下回る場面がありました。それに比べると、2023年6月高値以降の保ち合い相場の方が底堅く、抵抗線突破後の上値余地は大きいと判断できそうです。