割引クーポンがもらえる株主優待は、日常の買い物をお得にしてくれる魅力的な制度です。
今回は、アスクルとハニーズについて、株主優待の使い方やオンライン上の注意点、株価下落の背景や配当状況まで分かりやすく解説します。
アスクル(2678)
アスクルは、法人向け通販サイト「ASKUL」と個人向けECサイト「LOHACO」を運営する企業です。ASKULでは文具や事務機器・生活消耗品などのオフィス用品を、LOHACOでは日用品や食品・コスメなどを取り扱っています。
また、歯科医院・医療機関向けの通販事業の展開や大企業向けの購買効率化サービスの提供、独自ブランドの開発なども行っています。
株価の下落理由は?
2026年4月時点の株価は約1200円です。2015年に約2700円だった株価は2019年にかけて物流費用の高騰が原因で業績が悪化し約1100円まで下落しました。
その後、コロナ禍でEC需要が高まり、2024年には約2400円まで回復したものの、物流コストの増加やECサイトの競争激化などにより業績が再び悪化し、現在は株価の下落が続いています。
株主優待はオンラインがないと使えない
アスクルの株主優待は、毎年5月20日と11月20日の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、LOHACOで利用できる500円分の割引クーポンが4枚です。

割引クーポンを利用するには、オンラインサイトでの注文とYahoo! JAPAN IDが必須です。案内書に従ってYahoo! JAPAN IDでログイン後、通知書に記載のパスワードを入力してクーポンを獲得します。その後、税込501円以上の商品をカートに入れ、購入画面からクーポンを選択すると割引が適用されます。
1回の注文で複数枚のクーポンを利用できますが、商品1点につき利用できるクーポンは1枚のみです。また、1回の注文金額が税込3780円未満の場合は別途送料がかかります。
株主優待の有効期限に注意
11月20日の権利確定分の株主優待は翌年1月下旬頃到着し、有効期限は2月上旬頃から5月上旬頃までです。5月20日の権利確定分は、8月上旬頃に到着し、有効期限は8月下旬頃から11月中旬頃までとなっています。有効期限は変則的で期間も短いため、期限切れには注意が必要です。
配当金は大きく減配
2026年度の配当金は、5月20日の期末配当にて年間1株当たり10円となる予想です。当初は中間配当で19円、期末配当で10円の年間29円が予想されていましたが、業績悪化により中間配当は実施されませんでした。今年度は、2025年度の38円から大きく減配する見込みです。
アスクルの利回り
1株1200円で100株購入した場合、投資金額は12万円です。配当金は1000円なので、配当利回りは約0.8%になります。また、株主優待として4000円相当の割引クーポンが贈呈されるため、優待利回りは約3.3%、配当と優待を合わせた利回りは約4.2%です。
ハニーズホールディングス(2792)
ハニーズホールディングス(以下、ハニーズ)は、婦人服・服飾雑貨の企画・製造・販売を一貫して行うアパレル企業です。全国に約870店舗を展開し、複数のブランド構成と低価格ながら高品質の商品を取り扱うことから幅広い世代から支持されています。
株価の下落理由は?
2026年4月時点の株価は約1500円です。2007年に約5200円だった株価は、2009年には約400円まで急落しました。2008年頃のリーマンショック後の不況により売上高が過去最低を記録したことが、株価下落の要因と考えられます。
その後、値下げ戦略や低価格の強みを活かした新商品の販売が好調となり、2010年には約1500円まで回復しました。2011年以降は、約800円から約1800円の間で株価が変動しています。
株主優待はオンラインでは使えない?
ハニーズの株主優待は、毎年5月末の権利確定日に、100株以上の株式を1年以上保有する株主に対して、保有株数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、ハニーズが運営する店舗で利用できるお買い物券です。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

お買い物券は9月上旬頃に到着し、翌年8月末までの有効期限です。店舗のみ利用可能で、オンライン決済では使えません。ただし、オンラインサイトで商品を注文し、「ハニーズ店舗で受け取る」を選択することにより、商品の受取および代金の支払いを店舗で行うとお買い物券を利用することが可能です。
配当金は据え置き
2026年度の配当金は、11月末の中間配当で25円、5月末の期末配当で30円の、年間1株当たり55円となる予想です。この金額は2024年度から3年連続同じ金額を維持しており、2021年度以降は減配していません。
ハニーズの利回り
1株1500円で100株購入した場合、投資金額は15万円です。配当金は5500円なので、配当利回りは約3.7%になります。また、1年以上継続保有すると、株主優待として3000円相当のお買い物券が贈呈されるため、優待利回りは約2.0%、配当と優待を合わせた利回りは約5.7%です。
保有株数および保有年数に応じた、配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。

まとめ
アスクルの株主優待はオンラインで利用できる点や、対象商品の豊富さが魅力ですが、業績悪化による減配には注意が必要です。一方、ハニーズは安定した配当と高利回りの株主優待が特徴で、バランスの取れた銘柄といえます。
それぞれ強みと弱みがあるため、株主優待の使いやすさや配当の安定性を見極めながら、投資先として検討してみてはいかがでしょうか。



