「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はNZドル円です。
前回少し触れましたが(その時の記事はこちら)、買いづらそうな通貨ペアであったNZドル円を売ることにしました。
その理由について触れてゆきたいと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
売りたいと思った理由は
早速ですが、9月29日にこう書きました。
ユーロ円174.02円と豪ドル円97.67円の買いは、それぞれ5銭上のストップが成立。明日のRBA理事会がタカ派、米政府機関の閉鎖を予想するなら、チャート弱めのNZドル円売りも手か。86.01円で成行売り、損切りは転換線86.98円、利確候補は週足の基準線84.44円。
この時は、豪準備銀行(RBA)理事会で金融政策が声明でタカ派的内容となれば豪ドル/NZドル相場で豪ドル買いが強まる事が予想され、結果NZドル相場を押し下げる可能性がありました(実際には一時的でしたが)。
また、米政府機関の閉鎖についても、「これで何度目!?」というツッコミが入る程度に過去何度もありましたが、その間は市場に不透明感が漂うことが予想され、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨にとって重しとなる可能性があると見ました。
そのほか、先月の日銀会合後も早期利上げ期待がくすぶる一方、NZでは8日のNZ準備銀行(RBNZ)会合での利下げがほぼ織り込まれており、金融政策の方向性の違いという点でも、NZドル/円は下落リスクがあると判断して売ることにしました。
※Trading Viewより
予想との若干のずれは気がかり
その後ですが、思惑通り相場はじり安で推移。1日から2日にかけて8/20に付けた直近安値を割り込んできました。
問題はここからです。
果たして目標値の水準まで下押すのか、そうでないのか。
また、売りポジションなので長期で保有するとマイナススワップも無視できません。
とはいっても、損切りラインにも達しないため、しばらくは我慢の時が続きそうです。
2日にはこう書きました。
NZドル円86.01円売りポジ、損切りは転換線86.17円に微調整。昨日から本日にかけて85.30円台で底堅さを見せているのは気がかり。場合によっては目標値にこだわらず部分利確も視野に入れたい。
ネタ的には「米政府機関の一部閉鎖で不透明感が漂いリスクオフムード」と読んだのですが、足元では不透明感が追加利下げ観測の高まりにつながり、ドル安・株高の反応となっているのは気がかりです。
そのせいか、8/20の直近安値を割り込むも1日から2日執筆時点では85.30円台で下げ渋る動きとなっています。
やや予想外のことが起きていることもあり、目標値にこだわらずに部分利確しながら様子を見るのがよいのかもしれません。
現在保有ポジション(執筆時点)
NZドル円売り 86.01円