「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回は豪ドル円とNZドル円です。
足もとでは高市首相誕生に伴う政局を始め、日米で金融政策の発表が近づくなど、材料は多い中ではあります。
そうした中、株価を見てみると、日米英では史上最高値を更新するなど、リスクオンに傾きやすい地合いでした。
そこで、どうしようか考えたのが今回の豪ドル円とNZドル円の買いです。
皆様の参考になれば幸いです。
株高リスクオン、さて何を買う?
株高でリスクオンとなる局面では、一般的にクロス円には上昇圧力が掛かりやすい局面といえます。
ただ、「どの通貨ペアを買うか」は考える必要があります。
リスクオンで値幅も期待できるとなると、それなりに価格が高い通貨ペアが選択されて、メキシコペソ円やランド円のような値段の小さい(値幅が取れそうにない)通貨ペアは除外されます。
通常スワップは考慮しないものとしていますが、もし中長期でスワップも狙いたいというのなら、これらの通貨ペアも当然売買対象になってきます。
また、政局不安や利下げ観測といった材料を伴って下げている通貨ペアも避けたいところです。
値幅が縮小してしまう、もしくは値幅が取れない、といったことも考えられるためです。
早速ですが、22日にこう書きました。(一部抜粋)
現在レートで豪ドル円98.57円、NZドル円87.22円で買い(ストップは97.80円、86.80円)。利確候補は買値から1-2円上。
順調に下値を切り上げてきており、あまり押し目もなさそうと判断して成行で買いました。あと、利益確定の目標値について、近くに目処となりそうなポイントが少なかったこともあり、ざっくり1-2円の含み益が出たらとしました。

※Trading Viewより
その後は・・・
買いポジションを持ったその後は思惑通り上昇してゆきましたので、27日にこう書きました。
ドル円10日高値が重そうなので、153.30円をバックに少量ずつ、現在レート152.74円のほか153.10円で売り。豪ドル円とNZドル円の買いは、現在レート100.09円&88.02円で半分利確。残りはストップを99.50円&87.80円に変更して様子見。
ドル円が下方向に動きそうな気配を感じたので、既に買いポジションを持っている豪ドル円とNZドル円についても、目標値には若干届いていないものの、一部ポジションは利益確定することとしました。
残りはストップを決めて様子見にしましたが、28日にストップが成立して利益が出る形でクローズとなりました。

※Trading Viewより
今月は大して利益が出ていないということもあり、やや保守的な動きとなったため、リスクは少なめにした結果のストップでした。
「ああすれば」「こうすれば」など、相場を見てると「if」を考えてしまうのは仕方ありません。
いま取れる選択でベストを選択したつもりなので、それほど心残りもなく、次に移れそうです。
現在保有ポジション(執筆時点)
なし



