「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はユーロ円と豪ドル円です。
普段ドル円をトレードすることが多かったのですが、今回はあえてこの2つを選びました。
その理由についても触れてゆきたいと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
どれを買おうかな!?
早速ですが、22日にこう書きました。
株高で市場がリスクオンとなれば、クロス円にとって追い風。チャート形状の良さそうなユーロ円を174.02円、豪ドル円を97.67円で、それぞれ成行買い。損切りはいずれも19日安値の10銭下。利確候補は機械的に2円上をイメージ。
足もとでは、米株主要3指数のみならず日経平均も史上最高値を更新したほか、英独株も伸び悩むとはいえ高値圏での推移となるなど、リスクオンの地合いとなっていました。
そうなると、高金利通貨などでキャリートレードがしやすい地合いと言えます。
ただ、気を付けるべきは利下げ観測の高まっている通貨と、そうでない通貨を見分ける必要があるところです。せっかく買っても伸びがいまいちで何となくさえない、といった通貨は選びたくないものです。
金融政策の方向性としては、ユーロは夏の利下げで一服感が出ているほか、豪ドルも年内は金利据え置きが見込まれていることが挙げられます。
それに対して、NZドルは10月の金融政策会合での利下げが見込まれていることもあり、外しました。
加えて、チャートが上昇を期待させる形のものを探しました。
例えばユーロ円は日足・一目均衡表で三役好転が点灯しており、上昇トレンドに入った可能性がありました。
また、豪ドル円についても21日線が上向きで推移していたほか、ローソク足は21日線の上で推移していたこともあり、選びました。
その後は・・・
その後ですが、相場はじり高で推移。少し早いかとも思いましたが、25日にこう書きました。
ユーロ円174.02円と豪ドル円97.67円の買いは、相場上昇に合わせてカットラインを買値から5銭上に変更。共にまだ上はあると見ているものの、万一の下げに備え、足が出ないようにする。
できれば1円以上利が乗ったときにしたかったのですが、特にユーロ円は年初来高値更新という立ち位置もあり、不意の調整に備えるうえでこのような形にしました。
ちなみに同値ではなく5銭上としたのは、多少でも利益が出る形でクローズにしたいという気持ちの表れです。
25日の執筆時点ではどちらもストップはついてませんが、どうなるでしょうか。
しばらく見守りたいと思います。
現在保有ポジション(執筆時点)
ユー円買い 174.02円
豪ドル円買い 97.67円