「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はドル円です。
足もとでは上昇基調が続いていましたが、今回は売ることにしました。
「トレンドに逆らうの!?」と思った方に向け、今回はその理由を解説したいと思います。
ただ今回は、入口(新規の売り)は良かったと思いますが、出口(決済の買い)は今一つの結果となりました。
皆様の参考になれば幸いです。
時間足でアセンディングトライアングルを下抜ける
ちょうど60分足で、154.50円を上値抵抗、下値を切り上げるといった「アセンディングトライアングル」という強気の三角保合が出現していましたが、その保合を下抜けました。
教科書的には保合は上下どちらかブレイクした方に流れが出るとされていますので、今回は下落を予想して売ってみることにしました。
4日にこう書きました(一部抜粋)。
ドル円、時間足上でのアセンディングトライアングルを下抜け、前日安値153.93円を割り込んだので、現在レート153.90円で売り。損切りは154.50円、利確候補は21日線のやや上152.50円あたり。

※Trading Viewより
そのほか、
・片山財務相から円安をけん制する発言が伝わった
・月足上昇チャートポイントで上値重く推移していた
ことも、売りを後押ししました。

※Trading Viewより
時間足での動きは、日足には届かず
その後ですが、152円台半ばでは一部ポジションを利益確定しつつ、下押しが深まったら流れについてゆきたい・・・といった希望を抱いていたのですが、見事に打ち砕かれることとなります。
それは、日足の存在です。
日足では20日線が上向きとなっているなど、見事な上昇トレンドとなっており、時間足の下げが日足を下落に導くには至りませんでした。
それにより、153円を割り込んだところで下押しは一服。その後はNY時間にかけて154円台前半まで買い戻されてしまいました。
一般的にトレンドは長い時間軸の足形のほうが強いとされており、今回は「日足>時間足」でした。
さすがに「含み益を含み損に変えてしまう」のは心理的ダメージも大きいので避けたいところです。
5日のストップ成立前にこのように書きました。
昨日153.90円で売ったドル円は、ストップを153.60円に引き下げて様子見。
利確候補の21日線のやや上152.50円で部分決済し、残りは主要国の株価次第だが様子見。

※Trading Viewより
その後は・・・
結果は、上の記事を出した後間もなくしてストップが成立。
売値より下での買い決済のため、利益確定でクローズとなりました。
今回については、時間足の動きが日足までつながらなかったため、欲張らずに153円台前半で一部だけでも利益確定できていれば、と思いました。
現在保有ポジション(執筆時点)
ポンドドル売り 平均1.3084ドル



