FXの中での素人とは?
芸人の方が、芸人やスポーツ選手以外の方=一般人・素人、はSNSを利用するべきでないなどと発言したことが炎上しました。
元々は一般人が気軽に利用していたSNSに、ビジネスのにおいがして著名人がさんかしたくらいなので、何を言っているんだと言われてしまったわけです。
そもそも、芸人の方が一般の方を素人(さん)とよく呼んでいますが、非常に違和感を感じます。
医者にとって、一般の方は患者さん。
料理人にとっては、お客さんでしょう。
それらの技術を持っている方々が「素人」という言葉を発するのは、医療界では医師免許を持たない者が勝手に診察してしまった場合、本当の医者が「素人が何勝手なことをやっているんだ!」というでしょう。
料理人の見習いが勝手に料理を作って提供したら「素人に毛が生えたくらいで、何を勝手に料理を提供しているだ!」と怒られるでしょう。
ようするに、「素人」と言われるシチュエーションは、プロ(医者なり料理人なり、一般の職業でもその道を極めた人)の世界に、勝手に経験のない人が踏み込んできたときに使う言葉で、そうでない場合は「患者さん」「お客さん」等と呼び、芸人にとっても一般の方は「お客さん」であったり「観客の方」「視聴者さん」なのでしょう。
話がかなり遠回りになりましたが、私を含めて金融機関で投資業務(私の場合はFXディーラー)をやっている人から、素人と呼ばれる人はどういう人でしょうか?
それは、やはり経験も知識も知らずに相場に手を出してしまう人たちのことでしょう。
例えばFXという世界は、誰が何と言おうとギャンブル性があるものです。
ギャンブルの世界で、素人が手を出すと得てしてやられることは当然あります。
決して、金融機関で投資業務をやっていた人たちがえらいわけではなく、取引は簡単にできても、あまりにも何も知らないで大金を失う世界に入ってしまった人は「素人」と呼ばれてしまいます。

素人から脱出するには?
では、金融機関などで働いた経験がない多くのFX投資家が素人から脱出するには、どうすればよいでしょうか?
そのために重要なのは、様々な知識を吸収するしかありません。
まずは、経済知識、世界情勢などは必須になります。
どこの国が景気が良いのか?などは、FX会社はニュースで重要経済指標を発表しているので知ることができます。
インフレはどの程度なのか、失業率はどうなのか?
景気見通しはここ最近は上がっているのか下がっているのか?
これらの情報は世界中でありがたいことに経済指標として発表されています。
さらに、その経済指標発表後に政府関係者、中銀関係者が、発表された経済指標の観測などを講演で述べることもあります。
世界情勢では、トランプ米大統領、習近平国家主席が何を話したか?
イスラエルやロシア情勢はどのような影響があるか?
本当にFXの世界で素人から脱出するためには、これらの情報は必須だと思います。
しかも、これらの情報はFX会社と契約していれば、ニュース配信されています。
また、今では購読者が激減しているでしょうが、新聞(日経新聞ほか)なども参考になります。
更に、海外の報道でも今はネットから情報をつかみ翻訳ソフトを使えば、簡単に理解することができます。
決して、難しいことは1つもありません。
これらの努力を惜しんでFXを上がるだろう、下がるだろうというのは、丁半博打と同じです。
素人からの脱出する方法の1つ目はここからが第一歩です。



