先週末の日経平均は大幅反発
先週末の日経平均は大幅反発。米国株は3指数がまちまちとなりましたが、ダウ平均の上昇を好感して3ケタの上昇スタートとなりました。11時辺りからは再び上を試しにいく展開となり、後場はじわじわと上げ幅を拡大。51900円台に乗せて高値圏で取引を終え、前日の下落分を帳消しにする動きとなりました。
東証プライム市場の売買代金は概算で6兆2,800億円。値上がり銘柄数1,110に対し、値下がり429銘柄と、値上がり優位の展開でした。業種別では、鉱業、輸送用機器、繊維などが上昇した一方、水産・農林、非鉄金属、精密機器などが下落しました。
個別では、ファーストリテイリング(9983)が10.7%高と1銘柄で日経平均を約485円押し上げました。東京エレクトロン(8035)やSCREEN(7735)など半導体株の一角が大幅上昇。三井住友FG(8316)やみずほFG(8411)など銀行株の動きの良さが目立ちました。企業向け動画配信プラットフォームがJR西日本に採用されたと発表したブイキューブ(3681)が一時ストップ高となるなど急騰しました。一方、キオクシアHD(285A)が大幅安。決算を受けてイオン(8267)が7%を超える下落となり、証券会社が目標株価を引き下げたヤマトHD(9064)が5%を超える下落となりました。
週足でみるイオンの株価推移
図表は、イオン(8267)の2025年1月からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎ、勢いなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

大局的な動きとしては、長い上昇トレンドが一服し、昨年11月につけた上場来高値(2,920円)からの調整が続いていることが確認できます。
2025年4月に13週移動平均線を上回る週足の陽線を形成し、上昇トレンドが始動する格好となりました。
短期的な調整を入れながらも13週移動平均線をサポートに水準を切り上げ、水準を切り上げる度に上昇の勢いが増していった様子がうかがえます。特に10月後半からの上昇はほぼ棒上げに近い上昇となりました。
この過程で、セブン&アイ・ホールディングス(3382)の時価総額を上抜き、小売セクターの時価総額では上位に浮上し、主力株としての存在感をより強める結果となりました。
一方、上場来高値をつけた後はスピード調整となり、連続する陰線で13週移動平均線まで下落したことが確認できます。13週移動平均線は上昇基調が続いているため、しばらくは同線をサポートに日柄調整(時間調整)に入っていきました。
昨年末の時点では、12月10日安値(2,266円)が11月6日の直近安値(2,226円)の支持線①を下回っていなかったことから、4月以降からの上昇トレンドは継続という判断ができました。
しかし、年明けの1月第1週目に発表した決算が嫌気され、大幅安となりました。それまでサポートだった13週移動平均線を下回り、11月6日安値の支持線①までも明確に下回る長い陽線を形成し、上場来高値からの調整は二段下げ目に入ったことが確認できます。
RSI(9週)もレンジ中心の50%を下回り、弱気相場入りを示唆している可能性が高いといえます。
目先的には自律反発も予想されますが、支持線①付近や13週移動平均線が上値抵抗の節目に変わった可能性がある点には留意が必要です。
二段下げ目に入ったばかりという認識上、次は26週移動平均線で下げ止まるかどうかが焦点となります。26週移動平均線も上昇基調にあることから、短期的なサポートになることも考えられます。
しかし、当面の見方では、上場来高値から13週移動平均線までの最初の下げ幅と同じ幅が二段上げ目に生じた場合を想定した、昨年8月後半の高値(1,889.6円)の支持線②前後までの下落余地は想定しておくべきでしょう。



