特定の銘柄の値動きを追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は富士通を取り上げます。証券コードは6702で、プライム市場に上場しています。
短期間で株価が急落
富士通はIT・サービス分野の大手ですが、今の株式市場ではこの手の銘柄がかなり嫌われています。AI(人工知能)の進化がソフトウェア関連企業の事業機会を奪うとの警戒が広がったことが売り材料となっています。アメリカで新興AI開発企業が新機能についてのリリースを出すと、米国のソフトウェア関連株が大きく下げ、日本の関連株も連れ安するといった負の連鎖が発生しています。
今年の1月15日には4668円まで水準を切り上げましたが、短期間で大きく値を崩し、2月24日には3284円の安値を付けました。この間、株価は3割近く下落しています。

週足の動きを見ても、チャートが大きく崩れています。

同様に大きく下げる銘柄が続出
こういった動きとなっているのは富士通だけではありません。NEC(6701)も大きく売られており、フリー(4478)、Sansan(4443)、マネーフォワード(3994)なども厳しい下げとなっています。

売られすぎ感は強いですし、いくらAIが進化したとしても、それだけで富士通やNECの利益が急減することは考えづらいです。ただ、そういった見方がある中でも株価の下げが続いており、投資家が疑心暗鬼になっているというのが現状です。
AIの進化は株価にプラス?マイナス?
富士通の2月25日の終値は3345円でした。100株単位で最低購入代金は33万4500円となります。今回はこのタイミングで購入したと仮定して、1カ月後、3月25日(水)の株価と見比べます。手数料・税金等は考慮しません。
AIに対する期待が剥落しているわけではなく、半導体株や電線株などには強い買いが入っています。AIの進化が今後の株式市場にとってプラス材料となるのかマイナス材料となるのかを見定める点でも、非常に興味深い局面です。
前回取り上げた三菱電機(6503)は上昇トレンドが長く続いた銘柄で、1カ月後の株価も大幅高となりました。今回の富士通は今年の1月半ばまでは上昇トレンドが長く続いていましたが、そこから急失速しています。下げが続いた場合でも切り返した場合でも、1カ月後の株価は今とは大きく水準が変わっている可能性があります。ここを買い場とみるか売り場とみるか、ご自身なりの視点でジャッジしてみてください。




