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ドル円、底堅い展開
今週のドル円は底堅い展開となりました。前週末の17日には米中の貿易摩擦が激化しかねないとの懸念や米地銀の融資を巡る懸念から、米長期金利が4月7日以来約半年ぶりの低水準を記録する中、一時149.38円まで値を下げました。ただ、週明け20日には日本の為替証拠金取引(FX)業者の取引が開始される7時を過ぎると買いが先行しました。自民党・日本維新の会が政策協議で合意するとの期待感が高まる中、「高市トレード(円売り・株買い)」が再燃する形となりました。積極財政や金融緩和を志向するとされる高市早苗氏が新首相に就任したことでいったんは「材料出尽くし」として売りも出ましたが、日米株価指数が史上最高値を更新する中、終始底堅い展開が続きました。24日には一時153.06円まで値を上げ、10日の高値153.27円に近付きました。

*Trading Viewより
なお、東京株式市場では21日に日経平均が史上最高値を更新。市場では「自民党総裁選前から上昇してきたが、高市政権が誕生し、さらにブーストした」との声が聞かれた一方、「期待先行で上昇してきただけに、少数与党政権がどこまで政策を実行できるかは今後の焦点」との指摘がありました。今週、日経平均先物は節目の5万円にワンタッチしています。現物でも5万円の節目を突破することが期待されます。

*Trading Viewより
来週は決算発表が相次ぎますが、「流れは非常に良い」といいます。28日にはアドバンテスト、29日にはディスコ、31日には東京エレクトロンやレーザーテックが決算を発表予定。これらは今週も大きく動く日が多かったですが、半導体株に対する印象が良くなるかどうかは全体市場にも大きな影響を与える可能性が高く、先陣を切る格好となるアドバンテストの決算への反応が大きく注目されるところです。一方、米国でもマイクロソフトやアップルなどが決算発表を予定しています。FOMC(28~29日)や日銀金融政策決定会合(29~30日)、ECB定例理事会(30日)と中央銀行イベントが相次ぐうえ、28日には日米首脳会談、30日には米中首脳会談が開催予定と材料満載の週となります。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(152.86円)で雲の下限(147.10円)や雲の上限(148.21円)、基準線(149.93円)、転換線(151.22円)をすべて上回っています。また、「8月から続くレンジを明確にブレイクした」とも言えるため、テクニカル的にも買いが入りやすい地合いです。当然、重要なポイントである200日移動平均線147.82円は大きく上抜けている状況です。

*Trading Viewより
200日移動平均線は重要な中期線として、機関投資家など多くの市場参加者が注目するポイント。テクニカル的なサポートやレジスタンスとしてだけではなく、ここを中心に投資家心理も大きく変わってくると言われていますので、上サイドへの期待は高まります。

*IG証券より
現在のポジションはドル円ロング@145.327円。来週はイベント満載の週ですが、FOMCでは0.25%の利下げ、日銀金融政策決定会合では金融政策の現状維持が予想されています。「アベノミクス」継承路線の高市首相=サナエノミクスとトランプ米大統領は相性が良さそうで、米国と中国は首脳会談が実施されること自体が関係改善期待を高めます。日米株価指数の上昇が期待される中、リスクを取りやすい地合いが続く公算が大きく、ドル円も水準を切り上げると予想。しばらくはポジションを維持したいと思います。
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