特定の銘柄の値動きを1カ月間追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は東京海上ホールディングスを取り上げます。証券コードは8766で、プライム市場に上場しています。
バフェット銘柄との見方が強まり株価が急騰
東京海上ホールディングスは2024年11月にも取り上げています。
この時は、上方修正や増配を発表したにもかかわらず、株価の反応は強い売りとなっていました。押したところで値動きをウォッチしたものの、1カ月後の株価は下落となりました。
今回は好材料を発表して株価が急騰しています。
3月23日に米国の投資会社バークシャー・ハサウェイのグループ企業と包括的な戦略的パートナーシップを実施すると発表しました。バークシャーは「投資の神様」との呼び声高いウォーレン・バフェット氏が2025年末までCEO(最高経営責任者)に就任していた会社です。
バフェット氏が現役時代に日本の5大商社株への投資を表明した後、商社株は長期にわたって大きく水準を切り上げました。そういった実績があっただけに、この発表を受けて、3月24日と25日は連日でストップ高となりました。

商社株には投資、今回は提携
今回のリリースはバークシャーの傘下企業と東京海上ホールディングスがタッグを組むという話となります。5大商社に関しては株式の値上がり益を狙った投資でしたので、この点は性格が異なります。とはいえ、東京海上ホールディングスも傘下企業からの出資を受けますし、会社同士の結びつきというという点では投資よりも提携の方がより強固になると考えられます。
一方、バフェット氏が既に現役を退いている点には注意を払う必要があります。もし、新しい経営陣がバフェット氏と比べて、ビジネスの戦略や企業の目利きに関して劣っているとの見方が強まった場合には、「バフェット氏が育てた会社」に対するポジティブなイメージは毀損するリスクがあります。
同業の株価推移にも要注目
東京海上ホールディングスの4月1日の終値は7490円でした。100株単位で最低購入代金は74万9000円となります。今回はこのタイミングで購入したと仮定して、1カ月後、5月1日(金)の終値と見比べます。手数料・税金等は考慮しません。
今回の提携が、商社株の時のように歴史的な株価上昇の起点となるのか、あるいは期待が先行しすぎて既にピークをつけてしまっているのか、興味深い1カ月となりそうです。
また、今回のリリースが日本の保険株の注目度を高めるのではないかといった見方もあります。実際、東京海上ホールディングスが連日でストップ高となった3月24日と25日には、SOMPOホールディングス(8630)やMS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)など同業が連れ高しています。
「東京海上は大きく上がったからSOMPOやMS&ADに着目してみよう」「損保株だけでなく生保株はどうかな?」「不安定な相場の中でバークシャーがクローズアップされたことで、商社株が再評価されるかもしれない」など、一つのニュースから色々とアイデアを膨らませると、そこに投資のチャンスが潜んでいることもあります。
カリスマが去った後の「新生バークシャー」が、日本の保険セクターをどう変えていくのか。答え合わせでは、東京海上ホールディングスの株価だけでなく、損保・生保を含めた周辺銘柄に動きがあったがどうかについても振り返ってみたいと思います。






