特定の銘柄の値動きを追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回はトヨタ自動車を取り上げます。証券コードは7203で、プライム市場に上場しています。
トヨタは2024年5月にも取り上げており、この時は値動きを見た1カ月で8.6%の下落となりました。
株価は解散価値を下回る水準
トヨタの株価は2月に4000円まで水準を切り上げたものの、その後は日経平均の高値更新基調が続く中でさえない動きとなっています。

足元では、解散価値と言われるPBR(株価純資産倍率)1倍を下回っています。
日本を代表する企業が解散価値以下の評価というのは寂しい話ですが、2026年はAI関連銘柄が注目を集め続ける中、トヨタは蚊帳の外となっています。自動車株は「円安メリット銘柄」とみられており、為替市場では円安が進行しているのですが、そのことがトヨタの買い材料にはなっていないのが現状です。
時価総額トップの座を一時明け渡す
トヨタは長く日本の時価総額トップ企業として君臨していました。しかし、今年の6月にはソフトバンクグループ(9984)やキオクシアホールディングス(285A)にトップの座を明け渡す場面がありました。AI人気を象徴する出来事として、株式市場でも話題となりました。
7月8日の終値時点では、トヨタが時価総額のトップとなっています。ただ、ソフトバンクグループやキオクシアが失速して時価総額を減らしたことでトップに返り咲いた格好となっており、トヨタが挽回したわけではありません。
出遅れ銘柄にも脚光が当たり始める
ただ、足元ではAI関連銘柄が軒並み調整色を強めており、その中で、これまで物色の矛先が向かっていなかった他の多くの銘柄を見直すような動きが出てきています。
日足のチャートを見てみると、下値を切り下げる動きが続いていたトヨタも、7月に入ってからはやや盛り返しています。

8月4日に1Q決算発表を予定
トヨタの7月8日の終値は2889円でした。100株単位で最低購入代金は28万8900円となります。今回はこのタイミングで購入したと仮定して、1カ月後の終値と見比べます。8月8日は土曜日ですので、8月10日(月)の終値と見比べることとします。手数料・税金等は考慮しません。
8月4日には第1四半期(1Q)の決算発表を予定しています。本決算を発表した5月8日の株価の反応は売りとなりました。今期の営業利益見通しを前の期比20%減(3兆円)としたことが嫌気されました。1Q決算で業績上振れ期待が高まるかどうかが注目されます。
割安感や安定感はありますし、円安による業績押し上げ効果は期待できます。一方、中東リスクが拭いきれていないことは懸念材料です。円安でも株式市場では好まれていませんし、AI関連に資金が回帰した場合には不人気な状態が継続する展開も想定されます。
出遅れ銘柄として逆襲の動きが見られるか否か、この先の値動きをイメージしてみてください。




