7月に権利確定日を迎える銘柄の中には、配当利回り4%超えの高配当株が存在します。今回は、ふるさと納税サイト「ふるなび」を運営するアイモバイルと、Web開発やゲーム事業を手掛けるアピリッツを比較。配当の推移や業績、株価動向をもとに、7月の権利確定日前に注目したいポイントを解説します。
アイモバイル(6535)
アイモバイルは、ふるさと納税サイト「ふるなび」を中心とした個人向けサービスを展開する企業です。また、スマホ・パソコン向けの広告配信やアフィリエイト広告、広告代理店などのインターネット広告事業にも力を入れています。
2025年度の売上高は約215億円、経常利益は約41億円でした。2026年度は売上高が約220億円、経常利益は約45億円となる予想です。売上高は2022年度の約139億円以降、4期連続で増収、経常利益は2023年度の約34億円以降、3期連続で増益の見込みです。
株価は比較的安定して推移
2026年6月時点の株価は約500円です。2019年にふるさと納税制度が改正されたことをきっかけに駆け込み寄付が発生しました。その後、ふるさと納税市場の落ち込みにより業績が悪化し、株価は2020年に約160円まで下落しました。
しかし、2021年にふるさと納税市場が回復すると、株価は約500円まで上昇します。その後は、約500円前後をほぼ横ばいで安定して推移しています。
株主優待は未実施
アイモバイルは、現時点で株主優待制度を導入していません。2018年7月末までは、保有株数に応じて「ふるなびグルメポイント」が贈呈されていました。
しかし、2019年にふるさと納税制度の改正により「ふるなびグルメポイント」の寄附受付が停止されたことをきっかけに、株主優待制度が継続困難となり、株主優待制度が廃止されました。
配当金は4期連続増配見込み
2026年度の配当金は、7月末の期末配当にて、年間1株当たり27円となる予想です。この金額は、2022年度の12.67円、2023年度の13.33円、2024年度の22円、2025年度の26円から4期連続で増配しています。
アイモバイルの利回り
1株500円で100株購入した場合、投資金額は5万円になります。配当金額は年間1株当たり27円のため2700円となり、配当利回りは約5.4%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約2.8%、2023年度は約3.2%、2024年度と2025年度は約4.9%でした。株価はおおむね横ばいで推移する一方、業績回復に伴い増配が続いているため、配当利回りは年々上昇しています。

アピリッツ(4174)
アピリッツは、ECサイトやWebシステムなどの法人向けサービスを展開する企業です。企画から開発、設計、運用まで全て自社で提供しています。また、オンラインゲームの企画・運営や、エンジニアを中心としたデジタル人材の育成・派遣など、インターネット領域における多様な事業も行っています。
2026年度の売上高は約100億円、経常損益は約3.1億円の赤字でした。2027年度は売上高が約108億円、経常利益は約1.7億円となる予想です。売上高は上場した2021年度以降、ゆるやかな増収が続いています。経常損益は2026年度の赤字から改善し、黒字転換する見込みです。
株価は下落傾向が続く
2026年6月時点の株価は約600円です。ゲーム事業への期待で、上場当初の2021年に約2200円だった株価は、ゲーム事業の不振と業績の伸び悩みにより2022年には約500円まで急落しました。
その後はやや回復し、2022年から2024年にかけて約1000円から約1500円の間で推移するものの、2024年9月に再び約700円まで下落します。2025年以降は、業績悪化と共に緩やかな下落が続いています。
株主優待は未実施
アピリッツは、現時点で株主優待制度を導入しておらず、これまで一度も実施されていません。
配当金は増配継続
2027年度の配当金は、7月末の中間配当で14.5円、1月末の期末配当で14.5円の、年間1株当たり29円となる予想です。この金額は、2022年度の5円、2023年度の10円、2024年度の12円、2025年度の16円、2026年度の28円から5期連続で増配しています。
アピリッツの利回り
1株600円で100株購入した場合、投資金額は6万円になります。配当金額は年間1株当たり29円のため2900円となり、配当利回りは約4.8%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2023年度は約0.9%、2024年度は約1.1%、2025年度は約1.7%、2026年度は約3.7%でした。年々配当利回りは上昇しており、特に2026年度以降は利回りが大きく上昇しています。

まとめ
アイモバイルとアピリッツは、どちらも比較的少額から投資可能です。特にアイモバイルは、業績が安定しており、株価も比較的安定しているため、初心者でも比較的投資しやすい銘柄といえます。
一方のアピリッツは、株価変動は大きめでリスクが高い傾向にあるものの、業績回復による今後の成長に期待されており、株価が下落していることから、割安性に注目する投資家もいます。
いずれも高配当銘柄ですが、安定性を重視するか成長性を重視するかによって、どちらの銘柄を選択するかが変わります。この記事が投資を検討するきっかけになれば幸いです。



