特定の銘柄の値動きを追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は野村不動産ホールディングスを取り上げます。証券コードは3231で、プライム市場に上場しています。
不動産株は長期金利の上昇が強烈な逆風
2026年の不動産株は厳しい局面を迎えています。日本やアメリカの長期金利が上昇傾向にあることが株価の重荷となっています。
日銀は2026年の6月と9月に利上げを実施しました。長期金利が上昇すると、住宅ローンの金利も上昇します。不動産は高額商品ですので、金利の上昇は支払い総額にも大きな影響を与えます。
また、建設費が高騰しており、金利上昇と併せて大型不動産開発が計画通りに進まないことに対する警戒も高まっています。
株価は10月に年初来安値を更新
こちらが野村不動産ホールディングスのチャートとなります。

第1四半期決算が前年同期比で減収・大幅減益となり、7月31日には大幅安となりました。日米の長期金利の上昇傾向が続く中では戻りは限られ、その後はしばらく一進一退が続きました。9月の権利落ちでもみ合いを下に放れた格好となり、10月に入って年初来安値を更新しています。
週足チャートで長めの動きを見てみると、2月27日に今年の高値(1166円)をつけた後、3月以降は下落基調が続いています。

配当利回りの高さは魅力
野村不動産ホールディングスは不動産株の中で、配当利回りが高いという差別化要素があります。
会社では、今27.3期の年間配当を1株当たり44円と予想しています。同社は26.3期まで14期連続で増配を実施しており、配当増に対する期待は高いです。10月7日終値(846.9円)時点の予想配当利回りは5.2%と高水準となっています。
同業との比較では、三井不動産(8801)は2.6%、三菱地所(8802)は1.4%、住友不動産(8830)は1.7%、東急不動産ホールディングス(3289)は4.2%(いずれも2026年10月6日時点の各社のリリースをもとに計算)となっており、同社の利回りは頭一つ抜けています。

うがった見方をすれば、高い配当利回りが株価の支えになっていないということにもなりますが、下げ止まり感が出てくれば、この点が再評価される場面があるかもしれません。
10月29日に上期決算を発表予定
野村不動産ホールディングスの 10月7日の終値は846.9円でした。100株単位で最低購入代金は8万4690円となります。
今回はこのタイミングで購入したと仮定して、1カ月後の終値と見比べます。11月7日は土曜日ですので、11月9日(月)の終値と見比べることとします。手数料・税金等は考慮しません。
10月29日(木)の15時30分に、上期の決算発表を予定していますので、株価にも大きな動きが出てくる可能性があります。決算では業績修正があるかどうかや、株主還元強化策が出てくるかどうかが注目されます。
日米の長期金利の上昇に一服感は出てきておらず、不動産株にはアゲインストの状態が続いています。一方で、株価は大きく水準を切り下げており、悪材料の織り込みも進んでいます。下げトレンドが続くのか、それとも反転の時を迎えるのか、ここからの値動きを予想してみてください。




