特定の銘柄の値動きを追いかけてみる「あの銘柄を買ってみた!」
今回は2026年9月に取り上げた日経平均、TOPIX、グロース250指数について振り返ります。
ここから強いのは日経平均?TOPIX?それともグロース250指数?

3指数がそろって上昇
値動きを見た期間では、3指数がそろって上昇しました。
最もパフォーマンスが良かったのが日経平均で、6.0%の上昇となりました。これに次いだのがグロース250指数で、2.9%上昇しています。TOPIXは1.4%の上昇と、3指数の比較では見劣りする動きとなっています。
日経平均:65142.78円→69030.92円 +6.0%(+3888.14円)
グロース250指数:783.76→806.62 +2.9%(+22.86)
TOPIX:4046.64→4104.81 +1.4%(+58.17)
*2026年9月9日→10月9日(終値)
日経平均の上昇が目立っており、日経平均とTOPIXのパフォーマンス格差が大きかったことも特徴的でした。
AI関連が強く日経平均が大幅上昇
日経平均は9月半ばで下げ止まると中盤にかけて水準を切り上げ、9月後半から10月前半にかけては上昇に弾みがつきました。
9月30日に1272円高、10月1日に2203円高、10月5日には1637円高と4桁の上昇となる日が多くあり、10月前半には7万円の節目を上回る場面もありました。期間中の高値は10月6日の70798.62円、安値は9月14日の62726.18円でした。

日経平均の大幅高に関しては、半導体株などAI関連銘柄の上昇が大きく貢献しています。この間は、半導体株や電子部品株など、AI関連の多くがそろって水準を切り上げました。半導体大手のアドバンテスト(6857)は10月に入って上場来高値を更新しています。
TOPIXは4000割れ後に反転

TOPIXは日経平均より1営業日早い9月11日に節目の4000を割り込んだところで売りが一巡しました。その後は水準を切り上げ、10月に入ると4200台に到達しました。ただ、8月の高値4220.31は超えられませんでした。期間中の高値は10月7日の4201.86、安値は9月11日の3967.18でした。
この期間はAI関連にかなり資金が集中した一方で、それ以外の銘柄に対する好影響は限定的となりました。時価総額の大きいメガバンクなどは株高の流れに乗れておらず、TOPIXは日経平均と比べて緩慢な動きとなっています。
グロース250指数は9月前半の下げ分を取り戻す

グロース250指数は8月にかなり強い動きを見せており、その反動で9月前半は調整していました。しかし、9月11日に下げ止まるとその後は日経平均やTOPIXと歩調を合わせて水準を切り上げました。10月に入ると8月につけた直近高値の824.80を上回りました。期間中の高値は10月6日の829.23、安値は9月11日の762.78でした。
日経平均は9月中盤辺りから基調がガラッと変わりましたが、グロース250指数に関しては、その手前が強かった余韻が残って盛り返したようにも見えます。
動きの良かった指数が10月中旬に急失速
値動きを見た期間ではそろって上昇し、パフォーマンスは日経平均>グロース250指数>TOPIXの順となりました。しかし、10月の三連休後からは日本株が大きく値を崩しています。
日経平均は10月15日に3000円を超える下落となりました。米国のAI新興企業コアウィーブの信用不安に関するニュースが嫌気されたほか、海外の半導体企業の好決算が日本のAI関連株の買い材料とならなかったことなどから、半導体株や電子部品株などが一転して大きく売られています。
3指数の10月9日の終値と10月20日の終値を比較してみると、日経平均が7.2%安、TOPIXが2.3%安、グロース250指数が7.5%安となっています。AI関連が失速した影響を大きく受けた日経平均が大幅安となっている一方、TOPIXは相対的に値を保っています。
グロース250指数に関しては、新興銘柄は地合いが急に悪化すると下げがきつくなる銘柄が増えてきます。指数に関しても、8月(824.80)と10月(829.23)に近い水準で上昇一服となってしまったことから、天井感が出てきています。
最近の新興銘柄は、AI関連が買われる際にそちらに資金が吸い取られるという点で、AI関連と逆の動きをすることも多くなっています。10月9日と20日の期間では日経平均とグロース250指数の下落率は同程度でしたが、この先は異なる動きを見せるかもしれません。
日経平均とTOPIXのパフォーマンスに開きがある時は、足元のようにAI関連の影響力が大きくなっているケースが多いです。直近の日経平均を見ると「今の日本株には手を出しづらいな」という気持ちにもなりますが、TOPIXを見れば「そこまで荒れているわけではない」といった解釈もできます。一口に「日本株」と言っても、どの指数を見るかで景色は大きく変わってきます。特に今のようにパフォーマンスに格差が出てきている局面では、複数の指数をウォッチすることをお勧めします。



