株主優待と配当を合わせて、高い利回りを狙いたいと考える方も多いのではないでしょうか。今回は、投資用マンション「GENOVIA」を1部屋ずつ売るグッドコムアセットと、1棟まるごと売る明豊エンタープライズを比較します。株主優待の中身や利回り、配当と株価の動きをあわせて解説していきます。
グッドコムアセット(GENOVIA)vs明豊エンタープライズ
下記の一覧表は、グッドコムアセットと明豊エンタープライズの株価、株主優待の権利確定日、株主優待内容、配当の権利確定日、配当金額、利回りの比較です。株主優待をもらうには、グッドコムアセットは1000株以上、明豊エンタープライズは2000株以上が必要なため、まとまった資金で投資を考えている方に向いています。
利回りが6%を超えるのは、グッドコムアセットを1000株持ち、配当と10月末の記念優待を合わせた場合です。明豊エンタープライズは2000株で、配当と優待を合わせた利回りが約5.4%です。
株主優待の権利確定日は2社とも10月31日です。2026年は10月31日が土曜日のため、権利付き最終日(この日までに買えば優待の権利を得られる最終日)は10月28日(水)となっています。

グッドコムアセット(3475)
グッドコムアセットは、東京23区で投資用のワンルームマンション「GENOVIA(ジェノヴィア)」を企画・販売する企業です。また、家族向けマンションの販売や、投資家から集めたお金で不動産を運用する事業も行っています。
投資用マンションのグッドコムアセット、株価上昇の理由は?
2026年9月末時点の株価は約1500円です。2024年には約600円まで下がりましたが、2025年から上昇が続き、2026年には一時約1800円まで上がり、その後はやや下げている状態です。
株価が上がった理由は、業績の大きな回復が見込まれているためと考えられます。会社の予想では、2026年度(2026年10月までの1年間)の手元へ残る最終利益は前年度の約3倍となる見込みです。
なお、2026年1月には、不動産の売買交渉をめぐって取引先から約37億円の損害賠償を求める訴訟を起こされています。会社は、法的な責任はないとして争う姿勢を示していますが今後の動向で株価に影響が出るかもしれません。
グッドコムアセットの株主優待は上場10周年の記念優待、配当と合わせて利回り6%超
グッドコムアセットの株主優待は、2026年4月末と10月末の権利確定日に、1000株以上保有する株主に対し、デジタルギフトが5万円分ずつ贈呈されます。デジタルギフトとは、電子マネーやポイントなどから好きなものを選んで交換できるギフトで、上場10周年を記念したものです。
記念優待は2026年4月末と10月末の2回限りで、通常の優待は2020年に廃止されています。100株から999株の株主は対象外となり、2027年以降に新しい優待を設けるかどうかはまだ決まっていません。
1000株の投資金額は約150万円です。今から買って受け取れるのは10月末分の5万円で、優待利回りは約3.3%となります。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

株主優待の使い方
デジタルギフトは、届いた案内に沿って、Amazonギフトカード、QUOカードPay、PayPayマネーライト、dポイントなどから好きな交換先を選んで受け取れます。デジタルギフトは権利確定日から3か月以内をめどに届き、権利確定日のあとに株を売っても受け取ることができます。
ただし、交換期限は届いてからおよそ3か月の予定で、期限を過ぎると交換できなくなるため、ご注意ください。
グッドコムアセットの配当金は年間46円予想、いつもらえる?
2026年度の配当金は、10月末の期末配当のみで年間1株当たり46円となる予想で、2025年度の45円から増配する見込みです。中間配当はありません。
前年度の期末配当は2026年1月30日から支払われており、10月28日までに買えば、年明けに配当が届く予定となります。
グッドコムアセットの配当利回りは約3.1%、1000株なら合計約6.4%
1株1500円で100株購入した場合、投資金額は15万円です。配当金は年間4600円なので、配当利回りは約3.1%になります。ただし100株では優待はもらえません。
1000株購入した場合、投資金額は150万円で、配当金は4万6000円です。これに10月末の株主優待5万円分を合わせると、利回りは約6.4%です。ただし、記念優待は2026年10月末で終わるため、2027年以降は配当だけの約3.1%に下がります。保有株数に応じた利回りは、下記の表をご参照ください。

明豊エンタープライズ(8927)
明豊エンタープライズは、東京を中心に投資用の賃貸マンション「EL FARO(エルファーロ)」や賃貸アパート「MIJAS(ミハス)」を、1棟まるごと開発・販売する企業です。また、建物の管理や、中古の物件を買い取って再生する事業も行っています。
賃貸マンションの明豊エンタープライズ、株価上昇の理由は?
2026年9月末時点の株価は約500円です。2024年には約240円まで下がりましたが、2025年には一時約590円まで上がり、2026年も約400円から500円台で推移しています。
株価上昇の理由は、利益が過去最高を更新し続けているためと考えられます。2026年7月までの1年間の手元へ残る最終利益は前年度より約45%増え、会社は2027年7月までの1年間も最高益を見込んでいます。
明豊エンタープライズの株主優待は2000株以上に変更、デジタルギフト年2万円分
明豊エンタープライズの株主優待は、毎年4月末と10月末の権利確定日に、2000株以上保有する株主に対し、1万円分のデジタルギフトが贈呈されます。年間では2万円分です。
2026年10月末の権利確定分から制度が変わり、それまでの1000株以上で8000円分から、2000株以上で1万円分となりました。1000株から1999株の株主は対象外となるため、ご注意ください。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

株主優待の使い方
デジタルギフトは、届いた案内に沿って、Amazonギフトカード、QUOカードPay、dポイント、図書カードNEXTなど多くの交換先から選んで受け取ります。権利確定日から3か月以内をめどに、証券会社に登録している住所へ案内が届く予定です。引っ越しをした方は、住所の変更を済ませておくようご注意ください。
交換先にはすかいらーくグループの優待券やJALのマイルもあるので、外食や旅行に使うことも出来ます。
明豊エンタープライズの配当金は年間17円予想、権利確定は1月末と7月末
2027年7月までの1年間の配当金は、1月末の中間配当8.5円と7月末の期末配当8.5円を合わせて、年間1株当たり17円となる予想です。前年度の15円から増配する見込みで、会社は累進配当(配当を前年より減らさない方針)を掲げています。
明豊エンタープライズは株主優待が4月末と10月末、配当が1月末と7月末で、権利確定の月が異なります。今から株を買っても、配当の対象になるのは2027年1月末からです。
明豊エンタープライズの配当利回りは約3.4%、2000株なら合計約5.4%
1株500円で100株購入した場合、投資金額は5万円です。配当金は年間1700円なので、配当利回りは約3.4%になります。1000株でも、2026年10月末からは優待の対象外です。
2000株購入した場合、投資金額は100万円で、配当金は3万4000円、株主優待は年2万円分となります。優待利回りは約2.0%で、合わせた利回りは約5.4%になります。保有株数に応じた利回りは、下記の表をご参照ください。

まとめ
グッドコムアセットがおすすめなのは、150万円ほどの資金があり、今年限りの記念優待を受け取りたい方です。一方、明豊エンタープライズがおすすめなのは、100万円ほどの資金で、株主優待と配当を長く受け取りたい方となります。
なお、どちらも100株では株主優待はもらえないため、ご注意ください。
株主優待や配当だけでなく、業績や株価の動向も確認したうえで、投資先として検討してみてはいかがでしょうか?

