週初の日経平均は3日続伸
週初の日経平均は3日続伸。米国株高を背景に上昇に勢いがつく展開となり、14日につけた取引時間中の高値(63,799円)なども一気に上回る強い切り返しが続きました。前場のうちに上げ幅を4ケタに拡大。後場は上値が重くなりましたが、高値圏で終え史上最高値を大幅に更新しました。TOPIXは約3カ月ぶりに史上最高値を更新しました。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆0500億円。値上がり銘柄数686に対し、値下がり853銘柄と、値下がり優位の展開でした。業種別では、非鉄金属、電気機器、空運などが上昇した一方、鉱業、小売、倉庫・運輸などが下落しました。
個別では、村田製作所(6981)やTDK(6762)など電子部品株が人気化し、太陽誘電(6976)がストップ高。5月中盤に大きく値を崩したフジクラ(5803)がストップ高となったほか、ソフトバンクG(9984)や安川電機(6506)が上場来高値を更新しました。AI関連以外では、大成建設(1801)や清水建設(1803)などゼネコン株が堅調でした。一方、みずほFG(8411)や三菱UFJ(8306)など銀行株が軟調。任天堂(7974)、コナミG(9766)、バンナムHD(7832)などゲーム株が逆行安。月次が失望を誘った神戸物産(3038)が大幅に下落しました。
週足でみる三菱UFJの株価推移
図表は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の昨年1月ごろからの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

大局的には、昨年4月安値(1,310円)を起点とした上昇相場が続いています。今年2月高値(3,087.0円)からの調整局面でも、上昇基調にあった26週移動平均線がしっかりサポート機能を果たしました。
しばらく、26週移動平均線上でもみ合いが続きましたが、足元は出直り基調を強めており、先週は年初来高値を更新する動きになっています。
高値を更新したことで、昨年4月安値(1,310円)を起点とした上昇相場は依然として続いていることを再確認したところです。
株式市場ではAI・半導体株の上昇ばかりがクロースアップされていますが、至って順調な推移が続いているといえます。
RSI(9週)は5月初旬の段階で中心の50%を上回るまで上昇し、株高の先行シグナルになりえる動きが生じていました。
一方、足元は過去のピーク水準付近まで上昇しています。今年1月や2月のケースは株価の過熱感を示すことになりましたが、昨年6~8月のケースではむしろトレンド発生を示すシグナルとなった経緯があります。
RSIのようなオシレータ指標はもみ合い局面では売られ過ぎや買われ過ぎなどを判断し、逆張りシグナルとして有効に機能することがありますが、新しいトレンドが始まる兆候として短期間で過熱圏まで一気に上昇する順張りシグナルを発することもあります。
今回はどちらとも取れる局面です。先週は3,170円まで上昇し年初来高値を更新しましたが、週間の終値では抵抗線まで押し戻されて終えました。抵抗線を明確に超える動きになれば上昇に勢いが増す可能性が高まりますが、抵抗線が上値の強いフシとなる場合は再び3月安値(2,521円)に向けて下値を試す動きも想定されます。
短期線となる13週移動平均線は依然として横ばいに近いため、同線に向けて押しが入るのは十分ありえる動きです。しかし、13週移動平均線はしばらくすると上向きに転じることが予想されます。そのため、13週移動平均線上を維持できていれば3月安値に向けて深く押すことはなく、逆に抵抗線を上抜けていく「もみ合い上放れ」の動きがメインシナリオになるでしょう。





