外為市場かく戦えり

第122回【ポンドドル】思い通りにいかない時もある

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回もポンドドルです。

トレードは「勝てる場面」と思って参入するも、そうはいかないことはよくある事です。

今回はストップに助けられました。


皆様の参考になれば幸いです。



雲と200日線が抵抗となっている様子を見て売ってみる


早速ですが、13日にこう書きました。

ポンドドル、雲の上限に阻まれ200日線の下で始まっており、戻りは売りたい。現在レート1.3380ドル、200日線1.3398ドルや雲上限の手前1.3430ドルで少量売り、ストップは10日高値1.3452ドル。


ちょうど、雲の上抜けに失敗したうえ、200日線の下で推移していたこともあり、目先的には下値を試すと判断して売り目線で挑むことにしました。



思い通りにいかないのは世の常


ただ、思い通りにいかないのはトレードに限らぐよくある事です。売りポジションを持った後で下押すも1.33ドル半ばに留まり、ストップの水準を訂正するには至りませんでした。


クローズのタイミングは思ったよりも早くやってきました。15日にポンドは急騰して1.35ドル台半ばまで上昇、そのまま高値圏でクローズしました。翌朝見た時、前日まで1.33ドル台で推移していただけに、相場急騰を見て一瞬固まってしまいました。


ただ、そうした中でもストップは出していたおかげで、1.34ドル台半ばで逃げることはできました。

1.35ドル台に急騰した相場を見て売りポジションを持って頭を抱えるといった最悪の展開は避けられました。



※Trading Viewより



今回は英新政権における次期財務相人事への期待がポンドを押し上げる


 ところで、15日のポンド急騰を押し上げたのは、「英次期首相に就任予定のバーナム氏は次期財務相に財政規律を重視するマフムード現内相を指名する見通し」との報道でした。これを受けてバーナム政権での財政不安が後退してポンド買いが活発化しました。


 個人的に気になるのは、期待が先行している気がしなくもない点です。次期英財務相人事について、マフムード氏の手腕への期待というより、「左寄りの政策が多いとされ、国債増発リスクを想起させてしまうミリバンド氏ではなかった」点を好感したとの声も聞かれます。マフムード氏については移民問題で強硬な姿勢を取ってきた一方、経済政策の経験はほとんどないとの指摘もあります。他にも、過去に財政規律を重視する姿勢を見せたストリーティング元保健相という選択肢もあったかと思います。もしマフムード氏が財務相に就任した場合は、財政規律を維持できるか手腕が問われることになるでしょう



現在保有ポジション(執筆時点)


ユーロドル 1.1467ドル買い少量


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為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

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