「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回は南アフリカランド円とトルコリラ円です。
これら高金利通貨を、スワップ狙いで買ってみました。
皆様の参考になれば幸いです。
キャリートレードの条件
既にご存じの方も多いと思いますが、今一度。
いわゆる金利差を取りに行く取引(キャリートレード)について、条件としては金利差の大きさもありますが、市場が安定していることが求められます。
足もとの市場は、コロナショックやリーマンショックなどのリスク回避局面でなないこともあり、金利差目当てでのトレードを考えてみました。
ただ、どうせならば安いところで買いたいと、だれしも思うことです。
そう思っていた時、7月30日からドル円が急落した影響で全般的に円高となったことから、南アランド円とトルコリラ円を買ってみることにしました。
7/31にこう書きました。
スワップで取れそうなリラ円を3.37円、雲の下限で下げ渋るランド円を9.68円で買ってみる。カットラインはリラ円は3.25円、ランド円は9.20円。 豪ドル/NZドル、ストップを1.2000NZドルに調整して足が出ないようにする。
※ただ、リラ円のストップ3.25円は近すぎたので、8月25日に3.00円に引き下げています。また、ランド円は相場上昇に伴って買値と同じ9.68円にして、スワップだけでもプラスになるようにしています。
マーケット安定なら「スワップ>価格下落」でも有りか
特にトルコリラについて、対円以上に対ドルでリラ安の傾向が顕著です。
ドルリラのチャートは右肩辺りを続けて過去最高値(リラにとっては最安値)を更新し続ける日々となっており、テクニカル分析もほとんど機能しない展開となっています。どこかで終わるのかと思いますが、ここまで一方的な動きを見せるチャートは、これまで20年以上相場に携わってきましたが初めて見ました。以下のチャートは今年に入ってからの動きです。
ただ、救いなのは高金利であるという点です。リラ安進行が緩やかであれば、金利分で相殺してあわよくばプラスになる展開が続いています。また、リラ円を買いつける価格が非常に安い(レバレッジ1倍とすると、1万通貨を持つのに必要な証拠金は3万円ちょっと)ことも、損失を限定的なものにします。
そのため、現状の環境下であれば、「スワップ>価格下落」ならば、買ってみる戦略もありかといえます。ただ、相場環境が変わってしまうとリラ円には下落圧力が掛かることが予想されるため、逃げ道(ストップロス)は常に用意しておきたいところです。

※Trading Viewより
現時点でのスワップと、投資体力を確認
買いポジションを持って約1カ月、9/2の営業終了時点では、以下のプラススワップがたまっています。
※ 1万通貨あたり一日の買いスワップは、リラ円24円、ランド円13円と仮定
リラ円 1632円(816×2万通貨)
ランド円 884円(442×2万通貨)
それぞれ、1万通貨の値幅で考えると、現時点ではリラ円が8銭分ほど、ランド円は4銭分ほどのマイナスをカバーできるだけのスワップがたまっています。
現在、ストップはランド円は買値と同じ9.68円、リラ円は3.00円にしています。
ただ、スワップ投資という点では、リラ円についてはスワップのたまり具合では引き下げもありかもしれません。
現在保有ポジション(執筆時点)
トルコリラ円 3.37円買い
ランド円 9.68円買い



