日々是売買~トレードへの道

ドル円、1週間の値幅は1円未満も・・・

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ドル円、1週間の値幅は1円未満も

 

今週のドル円は狭いレンジでのもみ合いとなりました。安値は14日の161.62円、高値は16日の162.55円で値幅は93銭程度と小さいものとなりました。今週は米インフレ指標の発表やウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など、重要なイベントが相次ぎましたが、結果として大きな方向感は出ず、狭い範囲内での値動きとなりました。

 

米労働省が14日発表した6月米消費者物価指数(CPI)は前月比▲0.4%/前年比3.5%、エネルギーと食品を除くコア指数は前月比横ばい/前年比2.6%となり、いずれも予想を下回りました。翌15日の6月米卸売物価指数(PPI)も予想より弱い内容となっています。

 

ただ、ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長は14日、米下院金融サービス委員会での議会証言で「インフレの高止まりを容認しない」と述べ、インフレ目標の達成に強い決意を示しました。その後の質疑応答でも「インフレの範囲拡大を阻止する決意」「2%のインフレ目標をさらに強固にするのが私の責務」などと発言。翌15日の米上院銀行委員会での議会証言では、6月インフレデータが軒並み予想を下回ったことについて「物価の基調をみるうえで不完全な統計だ」と指摘し、インフレ抑止に注力する姿勢を改めて強調しています。

 

*Trading Viewより

 

なお、ドル円は直近、「強気の三角保合い(トライアングルフォーメーション)」のようにも見えるチャートをしており、来週以降マーケットがどうなるか楽しみな状況。三角保合いは動きが一定の範囲内で上下しながら、次第にその幅が狭まっていくことで三角形を形成するものです。最終的には相場がどちらかの方向に大きく動くことが予想されます。相場が狭い範囲で動くことで、投資家はどちらの方向に動くかを待つ態勢になり、結果として市場のエネルギーが蓄積。「保合い」の状態が続くと、相場はやがて大きな方向感を示すタイミングを迎え、三角形の上または下を突き破る「ブレイクアウト」が発生します。今回は「上昇型」で「強気の三角保合い」なのでは?と考えています。

 

1日の東京市場で付けた1986年12月以来約39年半ぶりの高値162.84円を上抜けるようだと、さらに面白い展開となりそうです。

 

 

 

ドル円の一目均衡表チャートを見ると

 

ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(162.40円)雲の下限157.88円、上限159.25円、基準線161.29円、転換線161.99円をすべて上回っており、こちらも上サイドが期待できる状況です。

 

*Trading Viewより

 

なお、週末17日には「日銀は30-31日に開く金融政策決定会合で現在1%程度としている政策金利を維持する方針」との報道が伝わっています。「利上げや原油価格の上昇が、企業活動や家計へ与える影響を見極める」とする一方、「2026年度の実質国内総生産(GDP)成長率の見通しは、人工知能(AI)関連の需要が旺盛なことなどを背景に上方修正する公算が大きい」といいます。

 

この報道に対する相場の反応はほとんど見られませんでしたが、ファンダメンタルズ面では円売り圧力が依然として強い中、ドル円はテクニカル面以外でも上サイドへの期待が高まりそうです。

 

 

 

【免責事項・注意事項】

 

本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

この連載の一覧
ドル円、1週間の値幅は1円未満も・・・
第135回「不意打ち介入なら24時間スマホが手放せず」
第134回「ドル円、高値更新も値幅は極狭」
第133回「押し目待ちに押し目なし」
第132回「いよいよ来週は新議長のもとでのFOMCが開催」
第131回「米雇用統計上振れで株急落・ドル高 FRB利上げ観測」
第130回「介入効果!?ドル円はこう着状態に 値幅1円未満」
第129回「ドル円、介入あれば絶好の買い場!?」
第128回「今週も米イランヘッドライン相場」
第127回「ホルムズ海峡『開放』表明で原油急落・株高・円高」
第126回「投機筋の円売りポジション、2024年7月以来の水準に拡大」
第125回「“Headline Fatigue”から“Cautiously Optimistic”へ」
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第123回「中銀ウィーク通過 各国利上げ観測が高まる」
第122回「ドル円、160円目前 中東情勢の混乱は継続」
第121回「世界的株安・米原油2年半ぶり高値・有事のドル買い 中東緊迫」
第120回「円安は進みやすく、円高は進みにくい?」
第119回「日本の『トリプル高(株高・債券高・通貨高)』は続くのか」
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第117回「為替介入は『なし』、ドル円急落はレートチェック」
第116回「日米当局、レートチェック お上に逆らうな(為替介入)」
第115回「ドル円、衆院解散で160円突破か!?」
第114回「ドル円、1年ぶり高値 衆院解散を検討との報道」
第113回「ドル円、2026年上昇予想が増加」
第112回「ドル円、年初来高値158.87円が視野」
第111回「来週はいよいよ日銀金融政策決定会合」
第110回「米感謝祭ウィークで商いは低調 来週に期待」
第109回「ドル円、10カ月ぶり高値 利上げや介入への警戒高まる」
第108回「米利下げ確率、1カ月前の94.4%から45.8%まで低下」
第107回「高市トレード(円売り・株買い)継続」
第106回「終わってみればサナエノミクス」
第105回「VIX(恐怖指数)、半年ぶりの高水準を更新」
第104回「忘れた頃にやってくるトランプ砲、でもTACOか?」
第103回「米政府機関の一部閉鎖で投機筋ポジション発表されず」
第102回「ドル円、ついにレンジをブレイクか!?」
第101回「サナエノミクス!ジャパン・イズ・バック!に期待」
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第99回「ドル円、結局1カ月前と同様の結果に」
第98回「ドル円、パウエル発言伝わると急落」
第97回「投機筋の円買いポジション、縮小が続く」
第96回「上サイド突破を期待しながらポジションを維持」
第95回「イベント満載の1週間 ドル円は上値重い展開」
第94回「夏休み前、傾いたポジションは整理される傾向に」
第93回「参院選後も円安の流れは変わらずか!?」
第91回「ポジションを切るかどうかの瀬戸際」
第90回「ドル円、来週以降は買い増しを検討」
第89回「投機筋の円ロングポジション、縮小が続く」
第88回「投機筋の円ロングポジション、縮小」
第87回「ドル円、140円割れを目指す展開か!?」
第86回「米国『トリプルA』格付け失う 来週は為替協議の思惑も」
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第81回「虎の子だったはずのポジションが見事に粉砕」
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第77回「投機筋の円買い過去最大 行き過ぎた『ポジションの偏り』」
第76回「投機筋の円買いが過去最大に 偏り警戒160円超えを指摘する声も」
第75回「投機筋の円買いポジション、再び6万枚超まで拡大」
第74回「投機筋の円買いポジション、5万4615枚に拡大」
第73回「ドル円、テクニカル的にも売りが出やすいか」
第72回「投機筋、ポジションはほぼフラットに」
第71回「28-29日のFOMC、利下げ見送りが濃厚」
第70回「日銀の追加利上げは織り込み済み」
第69回「ドル円は半年ぶり高値 ロングは維持したい」
第68回「やっぱり7月3日の高値161.95円突破を狙いたい」
第67回「ドル円、またまた160円台を目指していくのか」
第66回「日銀の年内利上げ観測後退 1月すらも怪しい」
第65回「感謝祭ウィーク週末のNY午後(日本の夜中2時)」
第64回「投機筋のユーロ売りポジション、再び5万枚に迫る」
第63回「クリスマスラリーに向けて仕込み時か!?その2」
第62回「クリスマスラリーに向けて仕込み時か!?」
第61回「投機筋、円買いポジションを大きく縮小」
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第58回「円安予想で投機的ポジションを再び積み増し!?」
第57回「高市氏勝利を期待したポジションが含み損」
第56回「残暑厳しくも年末ラリーを期待する季節」
第55回「ドル円は年初来安値 歴史的な円安進行は終わり!?」
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第53回「いろいろ底打ち? 日経平均は1カ月ぶり高値」
第52回「ドル円、二番底確認か?底割れか?」
第51回「投機筋のポジション、まさかの円ロングに」
第50回「株も為替もセリング・クライマックス」
第49回「植田総裁が突如タカ派路線、円高と株急落招く」
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第46回「ドル円、ピークアウトか 押し下げ介入?のサプライズ」
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第44回「ドル円、37年半ぶりの高値 当面は円安・ドル高基調か」
第43回「ドル円、34年ぶりの高値160円に接近 介入は困難か」
第42回「注目のFOMCを通過、今年の米利下げ予想1回に」
第41回「米雇用統計でFRBの年内利下げ観測が後退」
第40回「ドル円、介入規模は過去最大 ただ効果は1カ月」
第39回「ドル円、再び157円台に 介入は困難!?」
第38回「投機筋の円売りポジションが急減 介入受け」
第37回「政府・日銀、投機筋との攻防は長期化の可能性」
第35回「個人投資家の円買いvs投機筋の円売り」
第34回「介入期待もあってユーロ円のショートは維持」
第33回「久々のリスク・オフのムード 株安・原油急騰・円高」
第32回「ドル円、嵐の前の静けさか? 今週の値幅は1円未満」
第31回「中銀ウィークを無事通過!? ドル高・円安を期待」
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第29回「ドル円、上値重く 日銀の政策修正観測高まる」
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第25回「注目のFOMCタカ派寄りもドルは下落」
第24回「ドルと円、それぞれの買い要因が綱引き」
第23回「ドル円ショートは損切り 円安とドル高のダブルパンチで」
第22回「ドル円、1カ月ぶり146円台 追加でショート」
第21回「ドル円、年始の悪夢 1月3日のフラッシュクラッシュ」
第20回「ドル円、売りシグナル点灯 さらなる下落に期待」
第19回「ドル円、140円割れが視野に」
第18回「米債ロングは利食い FRB議長発言を前にポジションはなし」
第17回「米長期金利、2カ月ぶり低水準 上昇リスクにはなお注意」
第16回「米国債のロングポジション、含み益が拡大」
第15回「米国債のロングポジション、含み損から含み益に」
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第11回「下手な難平(なんぴん)、素寒貧(すかんぴん)」
第10回「日経ロングはキープもリスク高い週末 米政府機関の閉鎖はほぼ確実に」
第9回「日経225ロング、含みゾーン(損)に突入!」
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第4回「朝起きたらポジションが全てなくなっているという悲しみ」
第3回「ドル円、ストップロス水準に接近 祝日のため円安けん制発言も期待できず」
第2回「前週のドル円ショートはあえなくストップ 懲りずに再in」
第1回「ドル円、乱高下のあと何故か全戻し 戻りは叩く」

為替情報部 アナリスト

中村 知博

鹿児島出身。2007年国際金融情報サービス会社に入社。 外国為替取引会社・金融機関への24時間リアルタイム金融情報サービスの為替記者として従事。市場動向や見通しなどを解説する動画サービスの業務も経験。 2017年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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