FX取引に臨むなかで、相場に入る・離れるタイミングはとても重要となります。
もちろん、個人個人のスケジュールや事情によるところが多いですが、土日を除いてほぼ24時間稼働しているFX市場では数多くの取引チャンスがあり、いつ取引に集中しいつ休むのかを決断するのは取引の成績だけではなく、ご自身の健康管理にも影響を与えます。
休むも相場
取引には売りと買いだけではありません。FX取引では休むのも「相場に取り組んでいる」行為の一つであります。休むということは表面的には損益はゼロと自身の取引成績に何の影響もなさそうに見えますが、効率の良い休みはその後の取引や取引全般の成績に少なからずの影響を与えることになります。
果敢に休みを選択するということは貴方が冷静さを保っている証拠でもあり、取引環境や足もとの一時的な成績不振などで取引から離れる決断をしたとしても、この冷静さを保つことができれば、今後も勝てるチャンスは多く残ります。
相場に入るタイミング
当然ながらテクニカル的にトレンドがわりとしっかり方向感が示されている時が良いタイミングであるのは言うまでもないですが、不透明な時も多く、ご自分が今の相場に自信があり、冷静な状態であるのであれば、取引に取り組むいい時期と判断できます。よって、相場に入るタイミングはわりと判断しやすいですが、離れるタイミングを図ることがちょっと難しいですね。
相場を離れるタイミング
・個人的事情
ご自身のスケジュールの都合が合わない時はもちろんしょうがなく、前もって取引ポジションの解消や利食い・ストップポイントをしっかり設定しないといけません。まだ、上で言及したように、「相場の動きがよくわからない」「自信を無くしたな」「ムキになっているな」と感じる時はいったん相場から離れた方が良いでしょう。
「俺はいつもわからない」と言う人も少なくないと思います。確かにこれから先のことなんて誰もわかりません。ただ、ご自分でこれまでの情報収集や分析でこの先の相場の動きに自信を持っている時や勝っても謙遜であり続け、負けても冷静さを失うことがなければこれは「分かっている状態」と言えます。取引を重ねる上で誰にも勝ちと負けは付きものであり、いかに「休む相場」を入れながら精神的にも体力的にもうまく相場と向き合えるかが大事です。
・相場の事情
特別なシーズンや祝日などで市場参加者が少なく、市場の流動性が極端に低下する時があります。この時は些細な材料でも値が大きく飛ぶ可能性があり、極力取引を控えるかリスク管理を徹底しないといけません。
また、為替市場では「12月は休みなさい」という言葉がありました。それは12月がクリスマスシーズンであること、銀行の為替ディーラーはノルマ達成していない人しか12月に取引しないという傾向があるなど12月の相場をやっているのは負けている投機筋だけとの話もあり、12月は基本的にマーケットが薄くレートが飛びやすいので要注意です。
FX取引に取り組むなかで、年間スケジュールや年間の注目イベントなどを把握することは無駄なリスクを避ける重要なポイントとなります。