ボラティリティが高い
トランプ氏の米大統領の返り咲きで、金融市場全般の不安定な動きが続いています。トランプ関税への不安で、一時、米株安・米債券安・ドル安のトリプル安になりました。 足元でもトランプ大統領の発言等を受けて相場が乱高下するなど、ボラティリティの高い市場環境は続いています。
マイルールを徹底
ボラティリティが高い時こそ損切りのルールを怠けないなどマイルールを徹底しなければなりません。相場が不安定な動きのなか、損切りレベルの設定次第では勝てるチャンスを逃がし、結局損切りで終える取引が増える可能性があります。損切った後の相場の戻りを目の当たりにし、「損切りしなければよかった」と損切り設定を後悔したくなるが、損切りのルールを守らないと取り返しがつかない大きな損が出る可能性があります。
FXですべての取引を利食いで終わらせることはほぼ不可能であり、トレードルールに沿って思惑と逆の方向に相場が動いた場合にはポジションを損切りすることが重要です。人は利食いが早く、損切りを避ける傾向があり、これを「プロスペクト理論」と言います。FX取引で損切りはじめのうちは難しいですが、損切りしてポジションを減らすことで資金面・精神面で余裕ができ、自身のトレードを冷静に振り返ることができます。
FXの基礎知識を増やし、ご自身の取引を振り返りながら「勝てない状況から抜け出すコツ」を身につけ、改めてマイルールを作って徹底することが大事です。
FXに必勝法はない
FXは利益が出る可能性だけでなく、損失が出る可能性がある投資方法です。そのため、必勝法と呼ばれるものは存在しません。「1発でドカンッと儲ける」のではなくいかに「勝ち負けを繰り返しながら口座のお金を増やしていくこと」に心掛けることが重要です。そのためには損切りは絶対必要なものになります。後々、「大損して借金地獄になった」「数千万円が数日でなくなり破産した」などにならないためには、自分の損切りルールが定まるまでは少額で投資を行い、勝つことだけに固執せず、「負けは必ずある」ということを理解し、損小利大の姿勢で臨むことが大切です。
勝てない理由
「俺は何で勝てないだろう」と思う人も少なくないが、もちろん勝てない理由はいろいろありますが、「損切りができない」のが大きな要因となります。「損切りができない」というのは、「損切りを設定しない」「損切りが下手」「損切り水準をゴロゴロ変える」「損っきりを徹底しない」などを含めます。損切り以外にも勝てない理由としていろいろありますが、「レバレッジを高くかけすぎている」「相場の流れをつかめていない」「勉強、改善の姿勢が足りない」なども取り上げられます。
●レバレッジを高くかけすぎている
レバレッジはFX取引における大きな魅力的の一つですが、安易にナンピンや、高レバレッジを用いるとロスカットのリスクが高まり、資金管理がタイトになるため相場の急変時に損切りが間に合わないこともあります。
●相場の流れをつかめていない
FX取引は相場のトレンドに乗ることは非常に重要です。チャートから相場のトレンドがつかめない場合、市場に不確実要因が多すぎる時などは取引回数を減らすのも大切です。また、レンジ相場(ボックス相場)は一見簡単そうに見えますが、実際にはエントリー難易度が高いため、レンジアウトした時に損切りができるように逆指値注文をセットし、トレンドが出てきたタイミングで流れに乗ることを意識しましょう。
●勉強、改善の姿勢が足りない
FX取引に関しての勉強や相場分析が不足していると利益チャンスを逃すだけでなく、不必要なトレードが増えることで損失が積み重なってしまう可能性があります。ファンダメンタル分析」や「テクニカル分析」を通じて様々な角度から分析し、取引に臨むことがベストであり、失敗したときは失敗の要因を突き止め、教訓を活かし徹底的に改善することが必要です。