俺は間違っていない
実際、相場の動きが自分の予想に反して反対方向の動きになっているのにも関わらず、「俺の予想は絶対間違っていない」「相場が間違っている」との思い込みはやめましょう。確かに自分がポジションを建てる前にいろいろな情報を集め、テクニカル分析もするなど、準備万端と自信をもって取り組んだかも知れません。それなのに相場が逆の方向に行ってしまって納得がいかないのは理解できます。
例えば、貴方が上昇すると見込んだのに相場は実際下がっています。その時、貴方は相場が上がるはずの材料を沢山取り上げられます。実際、人間は自分の思いや行動に理由付けようとしやすいので、「相場が上昇する」と予想した貴方は主に上げ材料に目がいってしまった可能性もあります。
確かに相場が上昇する時も振幅しながら上がるのが一般的であり、下落は一時的なもので貴方の判断が結果的には正しかったかも知れません。でも、この一時的に自分の判断と逆に行ってしまった動きを「俺は間違っていない」とむきになって否定しようとするのではなく、ポジションを解消しなくてもこの動きが一時的なのか自分の判断が確かに間違ったのかを冷静に見つめて次の行動を取るのが大事です。
相場は間違っていない
相場は納得がいかない動きをする時が多くあります。特にこれから起こることを予想するのはアマチュアもプロも関係なく無理があります。
要人の予想外のコメント、突発的な事件、中央銀行の介入などで相場が乱高下する時も多いですが、相場が下がろうと上がろうとそれは売りと買いが出会って売買が成立していることで、その時のレートは適正レートと言えます。
一時的に反応が大きく行き過ぎ感がある相場に修正が入る時も多いですが、相場そのものの動きを素直に受け止め、むきになったり願望的な行動を取ったりするのは禁物です。
取引スタイルは様々
今は本屋にFX関連の本も多く並ばれています。勝率9割とか、楽しく稼げるFXとか、占星術とかいろいろあり、必勝法を歌う本もありますが、世の中に必勝法なんかありません。いろいろな本も読んで勉強するのはもちろんいいことですが、自分の資産や性格、生活スタイルなどにあった取引方法を見つけ、しっかりした取引ルールを作るのが重要です。
FX取引にはファンダメンタルズ派、テクニカル派、超中短期、順張り、逆張り、自動売買、両建て、ナンピン・・・いろいろ取引手法があります。そのトレードスタイルはまさに十人十色と言えます。その手法を全部覚える必要はありませんが、その長所、短所をよくわきまえて自分に合ったスタイルを身につけることができれば、勝ちに大きな一歩になるのは違いありません。