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【第48回】大局観、身につけよう

勝つために大局観を持つ

 

大局観という言葉は将棋などでよく使われますが、FX取引でも大局観をしっかり作り上げて売買に取り組むのは極めて重要なことです。

 

大局観というのは小さな手がかりや動きにとらわれず、大きな流れを読んで勝負に出るか安全策を取るかを判断することです。大局観をしっかり身につけると無理に仕掛けて損失を出したり、ちょっと予想外の動きで慌てたり、目先の小さな利益にとらわれ過ぎて大きな利益を逃したりすることが少なくなります。

 

俺は超短期売買をトレードスタイルにするから、大きな流れ、大局観など関係ないと思っている方がいるかも知れませんが、短期売買でも中長期トレンドをしっかりと頭に入れて、大局観を持つことは大切なことです。

 

長期的な上昇トレンドと言っても、もちろんずっと上昇し続けることはありません。だから上昇トレンドのなかでも当然一時的に短期売買として売りポジションを持つことは可能です。ただ、長期的には上昇トレンドという大局が頭にあれば、この売りポジションがうまく行かない時でもいち早く損切りすることができますが、この大局観がなければズルズルと損失が大きくなる可能性があります。

 

大局観についていく

 

大局観を把握すると、しっかりとそれについていくことが大事です。つまり波に乗ることです。先んじて波に乗れなくても、大局観を持つことができれば波の頭と尻尾は捨ててリスクを減らし、利益を狙うことが可能です。

 

大局観を持たずに取引をすると、天井で買う、あるいは底で売るようなトレードになる危険性があります。

 

根拠がなく取引に取り込めば、それは投資ではなくギャンブルに近くなってしまいますので、できるだけテクニカル分析やファンダメンタルズの知識を身につけましょう。

 

大局観も修正が必要

 

大局観というのは簡単に変えたり、小波ぐらいでいちいち変更したりするとあまり意味がありませんが、相場の状況次第では修正も必要となります。

 

大局観を身につけるには判断力が大事になりますが、状況の変化に対する柔軟性や順応性も重要です。大局観を作り上げていく場合、相場状況に合わせて見通しの期間、相場の大きさ、相場の変動要因などの把握に努め、フェアな判断を下す必要があります。

 

一度作り上げられた大局観についても、日々変化する相場状況に合わせてその動きが短期要因あるいは中長期要因によるものかを判断して順次修正していくことも必要です。つまり、順応性の発揮がFX取引で勝つための大きなポイントになります。

 

大局観の下でのポジション

 

大局観のもとに取引をすると、ポジションが少々アゲインストに振らされても慌てて損切りをせずに、ある程度自信をもって見守ることができます。

 

大局観を持たずに取引すると、相場が少しでも逆の方向に動いても動揺したり不安になったりストレスが溜まったりしてポジションを保持できず冷静な決断ができないことが多いです。FX取引も精神力が重要であるこそから、相場の大局観を持つ意味が大きくなります。

この連載の一覧
第104回 イベント・材料の認識から消化まで
第103回 経済指標の基本知識
第102回 勝つために情報本質の見極めは大事
第101回 押し目買いの罠
第100回 円安・円高の影響
第99回 円キャリートレードは正念場
第98回 ドル・ブル=ドル買いではない
第97回 ドル円 200円になったら
第96回 デイトレードの基本は順張り
第95回 ドル円、どこに向かうのか
第94回 FX、初心者に多い失敗例
第93回 本間宗久が残した相場の極意
第92回 基軸通貨のドル、強い
第91回 外国為替相場制度
第90回 米長期金利とドル円
第89回 RBNZ政策金利とNZドル円
第88回 日銀、利上げに踏み切るも円安
第87回 日本、「金利のある世界」に向かう
第86回 豪中銀と政策金利
第85回 トランプ氏の再選リスク
第84回 加中銀とその金融政策
第83回 英中銀とMPC
第82回 ECBと理事会
第81回 FRB 、FOMC
第80回 人民元の基準値
第79回 円キャリートレード
第78回 日銀、1月会合でマイナス金利解除を見送るか
第77回 ドル円 ゆく年くる年(2)
第76回 ドル円 ゆく年くる年(1)
第75回 ポジションの偏り
第74回 ユーロ圏、厳しい財政ルール
第73回 米国の双子の赤字、ドル相場への影響は?
第72回 日本の貿易収支
第71回 国際収支と為替(2)
第70回 国際収支と為替(1)
第69回 円買い介入警戒感が続く
第68回 FXにも山・谷がある
第67回 FX、時間軸視点も大切
第66回 PPPよりかなりの円安
第65回 購買力平価説
第64回 米大統領選とドル相場
第63回 円の実質実効為替レート、50年ぶりの低水準
第62回 実質実効為替レート、通貨の強弱が分かる
第61回 FX取引には時間・季節も影響
第60回 プロと素人
第59回 相場に入る・離れるタイミング
第58回 FX、成功する人・失敗する人
第57回 外貨預金にも使えるFX取引
第56回 FXトレードスタイル(3)
第55回 FXトレードスタイル(2)
第54回 FXトレードスタイル(1)
第53回 近年の相場の軸足
第52回 FX相場の軸足
【第51回 ドル・ユーロ・円、3大通貨に注目】
【第50回 FX、取り組みのタイミング】
【第49回 大局観下でのアプローチ】
【第48回】大局観、身につけよう
【第47回】FX取引の投資資金
第46回 相場と真摯に付き合う
第45回 金相場と為替
第44回 うわさで買って、事実で売る
第43回 原油相場と為替
第42回 金利差拡大ならお金は金利の高い国へ
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第40回 米国、なぜドル高にこだわるのか?
第39回 景気と為替相場
第38回 先物市場で投機筋の動きを把握
第37回 米SVB経営破綻の為替相場への影響
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為替情報部 アナリスト

金 星

中国出身。横浜国立大学大学院卒業後、国内商品先物会社に入社。 外国為替証拠金取引会社へ出向し、カバーディール業務に携わりながら市況サービスも担当。 2013年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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