情報過多時代
世の中はあらゆる分野でますます情報が大切な時代になっています。グローバル化が進み、世界の変化も早くなり、将来の予測は一段と難しく常に新しい情報を吸収することもとても大事なことです。ただ、今の世界はあまりにも大量な情報を気軽に接することが可能であり、情報過多時代とも言えます。人々は情報の波に呑まれ、息切れを起こすことも度々あります。
通信機器の劇的な進歩やインターネットの普及で、経済情報も市場に氾濫するようになっています。今はどこにいても情報が入ってくるという環境のためか、情報は集めるものではなく勝手に集まってくるものと勘違いしている人も少なくありません。
情報本質の見極め
情報を入手した時に、勝つためには当然ながら情報の正確性を見極めるのが大事です。誤った情報を基に動くと真逆の結果に攫われます。「情けに、報いる」と書いて「情報」と呼んでいます。つまり「本当のことを知らせる」「まことの知らせ」が本当の情報です。
・ピラミッド型の情報
情報は流れている層によって質がまったく違うものになる場合があります。市場に氾濫している誰にでも入手できる情報できる情報、つまり自然に集まってくる情報というのはピラミッド型の情報の底辺にあるものであり、価値もその程度であるということです。それに比べてピラミッド型の情報の頂点に近付けば付くほど情報の質や精度は高くなります。質の高い情報をいち早く入手するためには自ら情報を集めに行くいくというイニシアティブが大事であり、相場に勝つために情報を取りに行く前向きな姿勢がFXトレーダーには必要です。
・テーマに沿った情報収集
為替市場にはその時の注目材料やテーマがり、その注目度によって特定の通貨や通貨ペアが相場の軸足となります。よって、FXトレーダーは状況に応じてテーマやターゲットを決めて効率よく情報収集に努める必要があります。為替相場の変動には多くの要因が含まれていますが、その都度ファンダメンタルズなり政治リスクなりチャートポイントなり重要度が変ります。
・情報の賞味期限
自分が正しい情報を入手したとしても、その情報がどれぐらい市場で消化しているのか、まだ効力は残っているのか、効力が残っていたとしたら後どれぐらい賞味期限があるかを見極めるのも大事です。また、いったんは消化済みで蒸し返されるものがあったり、情報の織り込みでいったん相場は反対方向へ動くもその「情報の注目度の高さ」で再び戻す動きになったり、波を挟みながらも長い期間ボディに効く情報もあるので、情報を入手したらよく分析しその本質を見極めることが大切です。