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第81回 FRB 、FOMC

米連邦準備制度理事会(FRB)

米連邦準備制度理事会(FRB)は米国の金融政策策定にあたる理事会です。連邦準備制度(FRS)の構成機関の一つであり、Federal Reserve Boardの略称です。FRBは7名の理事から構成されています。

 

米連邦公開市場委員会(FOMC)

FOMC(Federal Open Market Committee)は、米国の金融政策の一つである公開市場操作(国債買いオペなどを通じて金融機関の資金需給を調節すること)の方針を決定する委員会のことです。金利操作が事前予想の範囲を大きく超える場合などは、外国為替にも大きな影響があります。

 

FOMCは、米国の中央銀行ともいうべきFRBの理事7名と地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成されており、米政府の金融政策を決定する最高意思決定機関であります。定期的に約6週間ごと年8回開催される他、必要に応じて随時開催されます。

 

今年1回目となる1月30-31日のFOMCでは市場予想通りに4会合連続で政策金利を5.25-5.50%に据え置くことが決定されました。パウエルFRB議長は「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」と市場の早期利下げ観測をけん制したが、市場では依然として3月会合での利下げと据え置き思惑が五分五分となっています。

 

FOMCメンバー

委員長はFRB議長、副委員長はニューヨーク連邦準備銀行総裁が務めます。委員長・副委員長以外の委員は、FRBの理事全員と連邦準備銀行(ニューヨークを除く11行)総裁の中から選ばれた4名で構成されます。4名の連銀総裁枠については1年ごとの持ち回りで選ぶ輪番制を採っており、11行の連銀を4つのグループに分け、各グループから1人ずつ選ぶ形を採っています。この他、委員ではない連邦準備銀行総裁7名も会議に参加できるが、議決権は持っていません。

 

FRB理事と連銀総裁

※2024年4月2日から、アルベルト・ムサレム氏がセントルイス連銀総裁に就任。

※タカ派・中立・ハト派の分けは、発言内容などを踏まえた見解に過ぎず、必ずしも正しいとは言えません。

 

2024年FOMC日程

●1月30 - 31日

●3月19 - 20日

●4月30 - 1日

●6月11 -12日

●7月30 - 31日

●9月17 - 18日

●11月6 - 7日

●12月17 - 18日

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為替情報部 アナリスト

金 星

中国出身。横浜国立大学大学院卒業後、国内商品先物会社に入社。 外国為替証拠金取引会社へ出向し、カバーディール業務に携わりながら市況サービスも担当。 2013年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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