「FX」、「Foreign exchange」の略
「FX」は「Foreign exchange」の英略で、「外国為替証拠金取引」のことであり、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいいます。この「外国為替証拠金取引」は、証拠金(保証金)を業者に委託し、主に差金決済によって通貨の売買を行う取引です。海外旅行に行く時に円をドルやユーロに両替することや、銀行にドルの預金を預けることなども外国為替取引を一種であり、通貨を買ったり売ったりすること全般を外国為替取引といいますが、そのなかで「少額の資金を使って大きな取引を行う投資」のことが「FX」です。
日本のFX取引
日本では1998年に「外国為替及び外国貿易法」が改正され、2000年ごろから個人投資家向けにインターネットを利用したFXサービスが始まり、その後ブロードバンドの普及もあってFX市場が急速に拡大しました。
日本のFX取引には「店頭FX」と「取引所FX」の2つがあります。「店頭FX」とは、投資家とFX取扱業者が直接取引(相対取引)をして行われるFX取引であり、「取引所FX」とは、投資家がFX取扱業者を仲介して、取引所で行われるFX取引であります。現在、日本国内で行われている「取引所FX」は、東京金融取引所に上場されている「くりっく365」です。
FX、通貨ペアが投資対象
通貨ペアというのは「ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/ドル」「ポンド/ドル」などを指します。「ドル/円」の取引なら、「ドルを買って円を売る」あるいは「ドルを売って円を買う」という両方の取引ができます。FX業者によって取り扱っている通貨ペアの数は違いますが、日本のFX業者は通常20-50の通貨ペアを取り扱っています。数多い通貨ペアのなかで取引量が多いのはやはり「ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/ドル」などです。その理由は、この3通貨は世界の基軸通貨であり、流通量が多く、価格変動が他通貨に比べ安定的にあるからです。もちろん、高いスワップポイントを狙った高金利通貨の取引も多く、中国の経済発展に伴い人民元の取引量が増えるなど、通貨の特徴に応じた取引も増えています。
FX取引時間
FX業者によって、月曜日の開始時間など多少の違いはありますが、基本的に土日を除いて平日24時間取引が可能です。
世界為替市場の取引時間帯
これからFXの仕組み、取引方法、通貨ペアの特徴、ファンダメンタルズ分析など詳しく説明していきたいと思います。テクニカルに関しては、岩間の「誰にでもわかるチャート教室」をご覧ください。