デイトレード
デイトレードとは、1回の取引を数時間から1日と短期間で取引を終えるスタイルで、チャートは5分-日足を参考に使うことが多いです。1回の取引での損益値幅はスキャルピングよりも広く、1日のうちに必ず取引を完了します。
ポジションを翌日に持ち越さないので、深夜の価格変動で思わぬ損失を出すリスクが抑えられます。スキャルピングのような瞬時の判断力はないので、初心者にも取り組みやすい取引スタイルです。
メリット:翌日にポジションを持ち越さないので、ポジションを気にせずに就寝することができます。また、短期売買ということでもあり、1回のトレードリスクが小さく、資金の効率が良いと言えます。その日の内に損益を確定させるので、取引時間外に発表される重要な経済指標の結果や重大ニュースの影響を受ける心配がありません。
FX取引でポジションを翌日に持ち越すとスワップポイントが発生し、ポジション状況によってはスワップポイントの支払いが必要になる(マイナススワップ)が、デイトレードはスワップポイントが発生しないのでマイナススワップの影響は受けません。
デメリット:その日のうちに取引を終わらせるので相対的にリスクも小さいが、一度に大きな利益も期待できません。また、相場の値動きを頻ぱんにチェックする必要もあり、スキャルピングより心身ともに負担がかかると言えます。
デイトレードはスキャルピングほどではありませんが、頻ぱんに取引をするので実質的な取引コストであるスプレッドを何回も負担することで、コストは一般的なトレードスタイルよりも高くなりがちです。
デイトレードの注意点
デイトレードは「損益は当日中に確定させる」というのが鉄則です。デイトレードでポジションを建てた以上、次の日にもっと上がるかもしれないと欲張ってポジションを翌日にしたり、損失が出ているのでプラスに戻るまでポジションを塩漬けしにしたりすることは絶対避けるべきです。そうしないと、大きな損失につながる可能性があります。中長期でもっと上昇すると見込むならデイトレードでポジションを持つのではなく、中長期の「スイングトレード」や「ポジショントレード」などの取引スタイルを選択すればよいでしょう。
また、デイトレードは初心者がやりやすい取引スタイルと言っていますが、初心者の方は資金を少額から始め、慣れていくことが大事です。取引通貨ペアは、値動きがわりと安定しているものや、自分が一番詳しいと言えるものを選ぶのがお勧めです。
デイトレードに慣れないうちは、トレード前にテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析を慎重に行い、取引頻度は少し落としてでも、1回あたりの取引の精度を高める習慣をつけるのが大切です。
デイトレードに向く、向かない人
判断力があり、損切など基礎の徹底ができる人はデイトレードに向いていると言えます。デイトレードで損切りしたポジションをもし損切りせず次の日に持ち越した場合利食いができたとしてもクヨクヨせず、次の取引に取り組める人にお勧めです。
一方で、デイトレードは頻ぱんに相場をチェックする必要があるので仕事が忙しい人は向いてないと言えます。また、ファンダメンタルズ、チャートの値動きなど知識も身につける必要がありますので、勉強が嫌いな人にデイトレードは向いていません。