FX取引をめぐり、この取引は「ギャンブルだ」「ギャンブルではない」との議論が良くあります。
FXがギャンブルとの理由
1. 相場の予測ができないから。
2. ギャンブルのように、大儲けしたり、大損したりするから。
3. どっちも「胴元」と呼ばれる主催者・運営者が存在し、「胴元」は絶対に損をしないから。
4. 元手以上の金額を取引できるから。
5. 「ゼロサムゲーム」のため誰かが損をする仕組みだから。
FXがギャンブルではないとの理由
1. リスクコントロールによって、大儲けはできなくも大きな損失も回避できるから。
2. FXは分析や情報収集などで利益率を高められるから。
3. FX業者は投資家の注文を市場に繋いでいるだけで、投資家の利益に対する還元率などのルールを決めていないから。
4. FXは投資だから。
ギャンブルと投資
ギャンブルとは、「胴元が定めたルール上で『勝敗』を決める」という「ゲーム」で、勝った場合には、胴元から報酬を受取ることができます。ギャンブルでは胴元がルールを決めます。勝った場合、負けた場合の報酬も胴元が決定し、胴元が提供します。
投資とは、「価値のある商品を安いときに購入し、それが値上がりしたときに売却する」という「ビジネス」です。金融商品を買いたいと思う人が、売りたいと思う人よりも増えたときに、その価格は上昇し、商品を売りたいと思う人が、買いたいと思う人よりも増えたときに、その価格は下がります。金融商品の価格が上がったから、下がったからといって、金融機関が報酬を提供するわけではありません。投資家は保有している金融商品を、ただ現金と交換しているだけです。
FXをギャンブルにしないことが大事
FX取引がギャンブルかそうでないかはそれぞれの根拠があって、その議論に白黒つけることが重要ではなく、FX取引をいかにギャンブルにしないことが大事だと思います。そのためにはリスク管理をしっかりこなし、勉強も怠けず知識を増やすことでテクニカル分析やファンダメンタルズ分析の能力を身につけることが勝率アップにつながります。
勝てば官軍負ければ賊軍
先のことが予測できないからFXがギャンブルと言うのであれば、人生そのものがギャンブルではないでしょうか。人生にはいくつかも将来をめぐり、選択肢に迫られる時があります。どれが正しい判断かはわからず、その選択が成功あるいは失敗を決定付ける時があります。
ある意味、「勝てば官軍負ければ賊軍」と言っていいでしょう。FXを投資として成功させるためにFX取引の仕組みや知識を深め、自分に合った取引手法を見つけるのが大事です。