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第33回 FXの自動売買取引

FX自動売買

FX自動売買は、設定した売買ロジックに基づいてシステムが自動的に取引をしてくれるFX取引です。FX会社が提供してくれるプログラムや自分で作成したプログラムをもとに、自動的に為替取引を行います。

 

FX自動売買はあらかじめプログラムで決めた取引ルールで自動的に売買の発注を繰り返します。プログラマーが開発するEAなどの自動売買ソフトのほかに、FXについて深い知識がない初心者の方でもプログラムを選ぶだけで始められるツールもあり、思っているよりもずっと気軽に運用を始められます。何万円もの値段がついた有料のツールもありますが、FX会社の自動売買サービスを利用すれば無料で自動売買ができます。

 

自動売買と裁量取引の違い

自力で取引する裁量取引と自動売買はもちろんそれぞれのメリットとデメリットがあります。

 

自動売買取引は増加傾向

市場取引の拡大と発展、テクノロジーの進化などに伴い、外為市場だけではなく、株式や債券市場などでも自動売買取引が増えています。

取引手段はこれまでの電話、テレックス、ディーリングシステム、インターネットなどから発展し、最近は1000分の1秒を競う高頻度取引(HFT)まで進んできました。

 

市場の諸条件、値動き、情報へ反応し、自動的に判断して取引注文の発注、執行、キャンセルを行う自動売買取引は大量注文を執行する機関投資家も多く利用しています。FX自動売買取引はまだ株式市場の自動売買取引シェアに及ばないですが、増加傾向にあります。

 

行き過ぎたHFTはフラッシュクラッシュも

自動売買取引を実行するプログラムのようなものをアルゴリズムとも呼びます。アルゴリズムは大量注文の執行のために利用されたが、次第に裁定取引などに積極的に利用するようになりました。為替市場ではHFTを排除する動きも見られますが、自動売買取引は今後も増加傾向が続きそうです。

裁定取引:価格変動において、同一の性格を持つ2つの商品の間で、割安な方を買い、割高な方を売ることにより、理論上リスクなしに収益を確定させる取引のことです。アービトラージともいいます。

アルゴリズムを利用した取引の自動化、高速化は大量の取引の処理や市場の流動性の拡大などプラス面がある一方で、フラッシュクラッシュを起こすなど問題点もあります。


フラッシュクラッシュ:為替や株価の急落のことで、取引が閑散な時間帯を中心に時々発生する現象です。2019年の1月3日午前7時30分ごろ、わずか数分の間に米ドル円は108円台後半から105円割れへと約4円の急落を演じました。フラッシュクラッシュが原因と言われています。

この連載の一覧
第104回 イベント・材料の認識から消化まで
第103回 経済指標の基本知識
第102回 勝つために情報本質の見極めは大事
第101回 押し目買いの罠
第100回 円安・円高の影響
第99回 円キャリートレードは正念場
第98回 ドル・ブル=ドル買いではない
第97回 ドル円 200円になったら
第96回 デイトレードの基本は順張り
第95回 ドル円、どこに向かうのか
第94回 FX、初心者に多い失敗例
第93回 本間宗久が残した相場の極意
第92回 基軸通貨のドル、強い
第91回 外国為替相場制度
第90回 米長期金利とドル円
第89回 RBNZ政策金利とNZドル円
第88回 日銀、利上げに踏み切るも円安
第87回 日本、「金利のある世界」に向かう
第86回 豪中銀と政策金利
第85回 トランプ氏の再選リスク
第84回 加中銀とその金融政策
第83回 英中銀とMPC
第82回 ECBと理事会
第81回 FRB 、FOMC
第80回 人民元の基準値
第79回 円キャリートレード
第78回 日銀、1月会合でマイナス金利解除を見送るか
第77回 ドル円 ゆく年くる年(2)
第76回 ドル円 ゆく年くる年(1)
第75回 ポジションの偏り
第74回 ユーロ圏、厳しい財政ルール
第73回 米国の双子の赤字、ドル相場への影響は?
第72回 日本の貿易収支
第71回 国際収支と為替(2)
第70回 国際収支と為替(1)
第69回 円買い介入警戒感が続く
第68回 FXにも山・谷がある
第67回 FX、時間軸視点も大切
第66回 PPPよりかなりの円安
第65回 購買力平価説
第64回 米大統領選とドル相場
第63回 円の実質実効為替レート、50年ぶりの低水準
第62回 実質実効為替レート、通貨の強弱が分かる
第61回 FX取引には時間・季節も影響
第60回 プロと素人
第59回 相場に入る・離れるタイミング
第58回 FX、成功する人・失敗する人
第57回 外貨預金にも使えるFX取引
第56回 FXトレードスタイル(3)
第55回 FXトレードスタイル(2)
第54回 FXトレードスタイル(1)
第53回 近年の相場の軸足
第52回 FX相場の軸足
【第51回 ドル・ユーロ・円、3大通貨に注目】
【第50回 FX、取り組みのタイミング】
【第49回 大局観下でのアプローチ】
【第48回】大局観、身につけよう
【第47回】FX取引の投資資金
第46回 相場と真摯に付き合う
第45回 金相場と為替
第44回 うわさで買って、事実で売る
第43回 原油相場と為替
第42回 金利差拡大ならお金は金利の高い国へ
第41回 貿易収支と為替相場
第40回 米国、なぜドル高にこだわるのか?
第39回 景気と為替相場
第38回 先物市場で投機筋の動きを把握
第37回 米SVB経営破綻の為替相場への影響
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【FX、やるならお得に】第12回 FXはゼロサムゲーム?
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【FX、やるならお得に】第10回 外国為替取引の中心はドル
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【FX、やるならお得に】第3回 まず「FX」のこと、ちゃんと理解しましょう
【FX、やるならお得に】第2回 そもそも為替って何?
【FX、やるならお得に】第1回 敵知らずして勝利なし!

為替情報部 アナリスト

金 星

中国出身。横浜国立大学大学院卒業後、国内商品先物会社に入社。 外国為替証拠金取引会社へ出向し、カバーディール業務に携わりながら市況サービスも担当。 2013年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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