スイングトレード
スイングトレードとは、1回の取引を数日-数週間程度と中長期で取引を終えるスタイルです。チャートは日足、週足や月足という中長期足を参考に、中長期的な目線で「トレンド」とよばれる相場の方向性を分析するため、値動きの傾向が把握しやすくなります。上昇トレンドの際に「買い」、下降トレンドでは「売り」を行う「順張り取引」をメインに利益を狙うのが基本となります。
メリット:ポジションを保有する時間が短期売買に比べると長くなりますので、短期の値動きはあまり気にする必要がなく、相場に張り付かなくても結構です。チャートで細かい値動きを見続けなくてもよく、時間的・精神的に余裕を持ったトレードができます。
スキャルピングのような瞬時の判断力が必要とされることがなく、腰を据えて冷静な取引ができます。取引回数が少なく、自分の都合の良い時間に取引できるので日中忙しいサラリーマンや主婦の方なども取り組みやすい取引方法と言えます。
デメリット:ポジションを保有する時間が長い分、災害やテロなど突発的な事件の影響を受ける確率も高くなり、相場の急変動の影響を受ける可能性があります。一度に狙える値幅が大きい反面、当然ながら損失も大きくなる可能性があります。
スイングトレードの注意点
スイングトレードは損益ともに大きくなりがちで、勝ちに結び付けるにはいかに損失を小さく抑えて利益を大きくするかが大事です。つまり、損切りと利食いポイントをしっかり決めて取り組まなければなりません。また、値動きが大きく、ロスカットなどにも十分注意しなければなりません。
相場は基本的に上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場と3種類ありますが、スイングトレードはレンジ相場を避けて上昇と下落のトレンドを見極めエントリーするのが重要です。
ポジショントレード
ポジショントレードとは、1回の取引を数週間-1年程度と長期間で取引を終えるスタイルです。長期的な視点で投資を行うため、目の前の値動きに一喜一憂せずに取引できるメリットがあります。
ポジショントレードの大前提は相場の大きな流れに乗ることで、週足や月足といった長めの時間軸チャートを使って、長期トレンドの発生やトレンドの転換を捉えるやり方が一般的です。
ポジショントレードは長期売買であり、スイングトレードと似たようなメリット・デメリットがあります。また、ポジショントレードはスワップポイントを狙いとする高金利通貨の取引にも使われますが、高金利通貨は政治、地政学リスクの影響を受けやすく、注意が必要です。
「自分の取引ルール」をしっかり作って守ることが大事ですが、長期的な相場のトレンドは世界経済の動向、主要国の金融政策や金利の水準などの為替相場全体のファンダメンタルズの変化で変わる可能性があり、状況に応じて臨機応変な対応ができる力を身につけなければなりません。