貯蓄と投資
「資産形成」を行っていくことになりますが、「資産形成」には、「貯蓄」と「投資」の2つの方法があります。「貯蓄」とはお金を蓄えることで、銀行の預金などがこれに当たります。一方、「投資」とは利益を見込んでお金を出すことで、株式・FX取引や投資信託などがこの「投資」に当たります。
投資は貯蓄より大きなリターンを得られますが、当然ながらリスクも大きいです。投資に「ハイリスク・ハイリターン」という言葉は本当に適切であり、大きな利益が得られる可能性のある投資はその分リスクも大きくなります。よって、貯蓄と投資のバランスを取るのも大事ですが、投資も分散投資でリスクを減らすのも重要です。
貯金と投資の決め方
1.生活資金は絶対投資に回さない
2.突発的な出費や近い将来のために一定の資金を確保する
3.投資は余剰資金で行う
どんな投資をするにしても、この3原則は絶対守るべきと思います。
FX取引資金の決め方
FX取引は証拠金取引です。金融庁が決めた証拠金制度では、個人が店頭FX取引を行う際は、通貨ペアの種類を問わず、取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れ、維持する必要があります(レバレッジに換算すると25倍以下となります)。
FX取引をする際には、証拠金維持率をあらかじめ把握し、ロスカットにならないように注意しなければなりません。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対する純資産の割合のことです。FX会社が各社で設定した証拠金維持率を下回ることで、ロスカットが執行されます。
FX業者によっては少額資金でも取引できます。今は「数百円-数万円」の資金があれば取引が可能で、100円あれば取引ができるFX会社も登場してきました。
取引単位はよくロット(Lot)というのを使いますが、FX業者によって1ロット当たりの単位が違います。多くは1ロット1000通貨もしくは10000通貨としています。
日本国内FX業者のレバレッジは1倍から25倍までと決められており、レバレッジによって、必要証拠金も異なりますので、取引する前にしっかりとレバレッジやロスカットレベルなどを把握する必要があります。
レバは5倍程度に
FX取引でレバレッジは25倍までできますが、取引をする時に必資金は「レバは5倍程度」との一般的な原則で用意するのが良いでしょう。
例えばドル円で10万ドルの取引をしようとする時に、1ドル=140円だとすると、1400万円相当の取引を行うことであり、200万円の投資資金を用意するとレバは7倍程度となることで、大体200万円超-300万円弱で取引するのがごく一般的と言えます。
目指す利回りで取引手法を決める
投資資金200万円、ドル円で10万ドルの買いを行うと想定
・ドル円が1円上昇すれば10万円の利益が出る
・逆に1円下落すれば当然10万円の損失になる
10-20%の利回りを目指す売買
10-20%の利回りを目指す時は、取引頻度をあまり上げずに1-2円程度の勝ちを狙います。となると、2勝1敗か3勝1敗で目標が達成できます。
30-60%の利回りを目指す売買
ある程度取引頻度を上げますが、自信が高い売りと買いの水準を決めて、損切りは利食いより浅く設定し、勝敗が五分五分でもしっかり利益が出るようにします。
100%の利回りを目指す売買
大きな利益を目指す時はリスクのコントロールが一段と重要になります。損切りレベルを頻繁に変えたり損切りを躊躇したりするようであれば、ほぼ間違いなく大きく勝つことはできません。100%の利回りを目指すには、リターン&リスクの2対1を考え、損切り幅を目標の利食い幅の半分若しくは半分以下に収めるのがお勧めです。