時間軸のなかでのレートを考える
FX取引に取り組むとき、時間軸を強く意識することが大事です。時間軸とは、為替レートの先行きを考える時に想定する期間のことであり、ご自分が建てた新規のポジションの利食い、あるいは損切りをどんな時間軸で考えるかによって戦略も異なり、利食い・損切りのポイントも変わります。
どの時間軸が取引に最適か
取引に最適な時間軸という概念も、取引に最適な戦略という概念もありません。
時間軸の選択は、トレーダーの気質や選択した取引戦略、取引対象資産など、トレーダーの主観的な好みによってのみ決定されます。短い時間軸で機能する戦略が、長い時間軸では上手く機能しない、或いはその逆ということが市場で起こる可能性があります。 しかし市場は変化が起きやすい場所です。 また、選択した時間軸や資産で、選択した戦略が機能しなくなることもあります。 そしてトレーダーは、戦略を変更、又は時間軸を変更、又はその特定資産の分析を放棄するかを決定しなければなりません。
時間軸を正しく選択して使用することは、あらゆる取引システムにおいて最も必要なことです。時間軸は、価格がどこに向かえるかという貴重な情報を与えてくれます。なので、これはトレーダーにとって、とても役立つことでしょう。
時間軸ごとの注目ポイント
時間軸を決めると、注目するポイントがはっきりします。
時間軸
1日:24時間以内の経済指標や注目イベントの確認と1・5分足など短い時間のチャートが大事。
1カ月:重要な経済指標や注目のテーマをしっかり確認し、その材料が出てくるタイミングや市場の事前反応などを見極めることが大事。60分・日足などを有効に利用。
1年:経済指標だけではなく、各国の金融政策の変化や財政政策の出動など大きなテーマを重視する必要がある。一時的な動きには動揺せず、中長期トレンドをしっかり見極めるのが大事。
自分に合った時間軸を探す
FX取引の失敗談としてよく出てくるのは、デイトレードのつもりで始めたのですが、含み損が増えて、スイングになり、そして中長期のポジションへと変化していく現象です。トレードの軸によって必要な準備や気をつけるべきことが違うわけですから、ある程度自分の向き不向きを考えながらトレードの時間軸について考えてみると、ご自身の理想のトレードに近づける可能性があります。
●どの時間軸においても「イベントスケジュール」と「実需取引」を意識。
●損切りと利食いを後悔しない、徹底する。できなかったら取引をやめる。
●相場観に自信がある人は長めの時間軸で勝負。
●自分の性格、習慣などを踏まえて、それにあったトレードの時間軸を模索し、理想のトレードを見付ける。